OAS患者でのラテックス特異的IgE抗体価の測定法の比較 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ミニシンポジウム22
食物アレルギー・薬物アレルギー―病態生理と治療2―食物アレルギーの診断と評価―
座長:高橋義博1), 平家俊男2)(大館市立総合病院小児科・小児アレルギー科1), 京都大学大学院医学研究科発生発達医学講座発達小児科学2))

MS22-10.OAS患者でのラテックス特異的IgE抗体価の測定法の比較

下雅意学1) 池田浩己2) 伊良波浩3) 榎本雅夫4)
新宮市立医療センター麻酔科1) 日本赤十字社和歌山医療センター耳鼻咽喉科2) 日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科3) NPO日本健康増進支援機構4)


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我々は前回,手術患者におけるバナナ,キウイに対するOASが存在する場合にCAP RAST法によるラテックス特異的IgE抗体価(以下L-IgE)の上昇が予測されることを報告した.

今回我々は,MAST法による同時測定を行い,L-IgEの上昇がどの食物によるOASに影響するかを比較した.

【方法】2007年6月から2008年8月までの麻酔科管理下手術患者にラテックスと交差反応性のある食物に対するOASが術前に認められる患者99例を対象とした.

統計にはMann-Whitney検定を用い,p<0.05を有意とした.

【結果】両測定法に相関が認められたが,CAP RAST法によるL-IgE上昇に影響するOASはバナナ,トマト,イチゴであったのに対し,MAST法によるものはトマト,パイナップル,グレープフルーツ,イチゴであったという異なる結果であった.

【考察】少なくともトマト,イチゴでOASを呈する患者は両測定法でL-IgEが上昇することが示唆された.

第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催


runより:OASは口腔アレルギーとも言われるもので、ラテックスアレルギーとの関係があると言われています。