化学物質不耐性における神経の可逆性:序文 | 化学物質過敏症 runのブログ

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http://www.env.go.jp/chemi/report/h17-03/24.pdf
化学物質不耐性における神経の可逆性
編集兼学会組織委員
Barbara A. Sorg and Iris R. Bell
この巻はニューヨークのロックフェラー大学で2000 年6 月16 日から19 日間かけてNewyork Acsdemy of Scienceにより「The role of neural plasticity in chemicalintolerance」の名称で行われた結果である
序文
不思議さは知らないことの娘であり、不思議さの対象が大きいほど不思議さが増す。

VICO化学物質不耐性は低濃度環境化学物質で引き起こされる病気の感じを表現する時に使用され、しばしば多種類化学物質と互換性をもって使用される状態である。

化学物質不耐性は多種類化学物質過敏症の極印である。

とはいえ、化学物質不耐性は多種類化学物質過敏症、湾岸戦争症候、慢性疲労症候群、線維筋痛症、有機溶媒暴露作業者を含めたもっと幅広の患者群を表現する時に使用される。

化学物質不耐性は環境医学で生じている重要問題であり、米国での有病率は5%にのぼっている。

ただこの調査値はほんの少数の論文を下にしたものであり、もっと調査が必要であるが人件費の関係で難しい。

化学物質不耐性の患者はもはや通常の世界には住めなくなってしまう。

なぜなら、多彩な症状が一般的な化学物質や食物に反応して出現してくるからである。

これらの患者は身体的にも情緒的にも孤立し、またその経過はよく分かっておらず、さらに明確な一般に受け入れられるような治療法がない。
論議が多い疾患のために、化学物質不耐性や多種類化学物質過敏症の単一の定義は存在していない。

研究者達や臨床医達の間に統一した見解はない。

しかしすべての関係者が同意していることは、化学物質不耐性や多種類化学物質過敏症患者は非常に患っていることである。

確実な障害としての化学物質不耐性や多種類化学物質過敏症の真実についての議論が今後も続くことは間違いない。
本シンポジュームの目的は討論をまとめることではない。

化学物質不耐性や前記の疾患に関する多くの可能性が出てくるであろう。

症状が非常に多岐にわたるために、特定の仮説をテストする要点を見つけようとしての努力がなされてきている。

これら疾患の原因決定のために前進し続ける最善の方法は焦点を絞り込むことである。

患者集団が異なっていても、一番多い症状は神経症状であることが最近の研究で示されている。

本シンポジュームのオーガナイザー達は、化学物質不耐性に起きていると考えられている神経生物学的な変化の基盤となっている機序を明らかにする方向へ研究が向かうべきと考えている。