心を蝕む有機リン農薬 | 化学物質過敏症 runのブログ

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心を蝕む有機リン農薬
月刊誌記事から>青山美子先生インタビュー(No.209)
群馬県は農薬の空散を中止しました。
有機リンの精神毒性を国が初めて認め、人格を破壊する有機リン。
知られざる実情を明らかにしてきた、青山医師にインタビューしました。
聞き手:編集部
青山美子医師:
青山内科小児科(群馬県前橋市)院長
1938年群馬県生まれ。群馬大学医学部卒業。
1979年から、農薬と健康被害の関連研究に取り組む。
それまで原因不明で片付けられがちだった、
農薬をはじめとする多くの化学物質の慢性中毒の危険性について、その豊富な臨床経験から精力的に訴え続けている。
※青山小児科WEBサイト >> http://www.h7.dion.ne.jp/~aoyama/index.html

編集部 青山先生は、早くから有機リンによる被害の問題に取り組まれてきましたが、どういうことがきっかけだったのですか。

青山  1979年に、私自身が種子消毒の農薬で慢性中毒になって苦しめられたのがきっかけです。
診療所の隣に種子の消毒センターができました。

しばらくすると、種子消毒センターの風下1km以内に住む周辺住民の多くがめまいやはき気を感じ、私の診療所に駆け込む人が続出しました。
風向きが変わると別の地域の住民が駆け込んでくるので、原因は、消毒に使う農薬であることがわかり、健康被害との関係を調査・研究し始めたのです。

●空散農薬で急性の痴呆症状に

青山 私の診療地域は、住宅地と農業地区が混在しているのですが、ヘリコプターで空から農地に有機リン系農薬を散布(空散)していました。

ヘリに積載できる農薬は、農地に直接まく農薬の200倍の高濃度が通常で、空散した場所の近くはもちろん1500mも離れたところに住んでいる人も呼吸困難に陥って、私の病院にやってきました。
有機リン農薬による精神障害は深刻です。

空散後、近くに住んでいた高齢の2人の女性は、急性の痴呆症状になりました。

一般の病院では、原因が分からずアルツハイマー病を疑われました。