自主回収、なぜ悠香のお茶石鹸だけが?3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・<愛されすぎた石けん>
新聞広告には、『茶のしずく』以外の洗顔石けんの広告が目立つようになった。悠香の自主回収により、他社製品に乗り換えを考えている消費者を囲い込む好機と捉えてのことだろう。

掲載された写真にはクリーミイに泡立ちした石けんの写真などが掲載されているが、果たしてこの石けんには「加水分解コムギ末」が使用されていないのかと、つい邪推したくなる。
「加水分解コムギ末を使用した石けんは市場に数多ある」と明言した厚労省。昨年(2010年)10月15日に注意喚起を行なった時点では、「悠香の石けんだけの問題ではないだろうというある程度の確信の下に注意喚起を出した」と、当時を振り返る。

ところが今年に入っても相変わらず副作用の報告が多かったために、科学的な検証に基づいて自主回収の結論を下したようだ。
 ただ、自主回収の原因となった副作用「運動誘発性アレルギー」は食品でも起こり得る。

厚労省が何をもって石けんが原因と特定したのか、疑問は消えない。
「もちろん食品でも起こるが、食品が原因となるアレルギー症状と今回の成分(グルテンと思われる)が原因となる症状とはその現れ方が違う」(厚労省)と石けんに特定した原因を述べた。

食品である小麦に対するアレルギー症状の場合はIgEが上がらないが、グルテンの場合はIgEが上がるという。

IgEとはアレルゲン(アレルギーの誘発要因)に対する免疫グロブリンのことで、アレルギーの刺激が働いた場合に数値が上がるといわれている。

厚労省によれば、こういう症状は小麦を経口摂取した場合でなく成分摂取した場合に起こりやすいというのである。

ただし、化粧品でこのような症状が起こるというのは今回の一連の報告がなされるまでは知られておらず、「おそらく業界の方たちでもご存じの方はほとんどいなかったのではないか。

もっぱら食品で起こると考えられていたが、(複数の症例報告などから)なるほど化粧品でも起こることが判明した」(同)。

新たな知見が見出されたということか。
では、なぜ悠香の石けんだけが?
「いくつかの条件が重なったのでしょう。まだ明確な究明はされていませんが、量の問題、場所や使用した石けんと接触している期間の問題など。今言えることは、悠香の石けんが(最も)これらの条件に合ったのではないかと考えられます」(同)。