・http://www.allergy.go.jp/allergy/publications/pdf/zensoku_qol.pdf
ぜんそくは治るのでしょうか
ぜんそくの治療は、発作を起こさず、夜は眠れるようになること、国内外の旅行や運動などができるようになり、普通の人と同じ生活ができるようになることを目標としています。
成人ぜんそくは完全に治すのは難しいとされていますが、治療することで制限を受けない生活を送ることができます。
そのためには、医師の診察を受けるだけでなく「セルフケア(日常生活の中でご自身が、さまざまな工夫や働きかけをすること)」が大切です。
がんばってセルフケアしても悪くなってしまうこともあります。
一進一退を繰り返しているようでも、通年で見たり2~3年前と比べると確実に良くなっているはずです。
希望をもって治療を続けましょう。
治療はどのようにするのか、どういう薬を使うのか、日常生活で何に気をつければよいのかなど、セルフケアをするための参考資料としてこの冊子をお役立てください。
治療の目標
1. 健常人と変らない日常生活が送れること
2. 正常に近い肺機能を維持すること
ピークフローの変動が予測値の10%以内
ピークフローが予測値の80%以上
3. 夜間や早朝の咳や呼吸困難がなく十分な夜間睡眠が可能なこと
4. ぜんそく発作が起こらないこと
5. ぜんそく死の回避
6. 治療薬による副作用がないこと
7. 非可逆的な気道リモデリングの進展を防ぐこと
アレルギー疾患診断・治療ガイドライン2007より
これってぜんそく?
こういう症状はぜんそくかもしれません
夜中や朝方にゼーゼーして(喘鳴)眠れない、信号を急いで渡ったとき、冷たい空気をすったとき、掃除をするときなどに咳がでる、熱もなく風邪が治ったはずなのにいつまでも咳が続く、痰がでるなどの症状は、ぜんそくの症状かもしれません。
ぜんそくは本人自身が気づかないままでいることがあります。
今の症状に体がなれて、ぜんそくの苦しさに本人自身が気づかないまま「こんなものだろう」と思い、治療をしないで症状を悪くしている場合があります。
ご自身の症状がぜんそくの症状かどうかを受診して確かめてください。