チメロサールとワクチンについて | 化学物質過敏症 runのブログ

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runより:いきなり凄い長い内容になりました。ご了承ください。


・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html

http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/thimerosal1.html

チメロサールとは?
 チメロサール( thimerosal )は、殺菌作用のある水銀化合物で、以前はワクチンに保存剤として、よく添加されていました。

しかし、最近では、日本でも、チメロサール( thimerosal )を添加しないワクチンや、チメロサール( thimerosal )を減量したワクチンが増え、チメロサール( thimerosal )をワクチンの保存剤としてできるだけ添加しない方向にあります。

今回はこのチメロサールを話題とします。

また、最後に、関連事項として、「メチル水銀と魚」についても話題とします。

 ワクチンに添付されている添付文書でチメロサールの添加を知ることができます。ワクチンに添付されている添付文書のワクチンの「組成」の欄を見ると、ワクチンの種類や製薬会社によっては、保存剤としてチメロサールが添加されているものと、添加されていないものがあることが、わかります。

保存剤としてチメロサールが添加されているものについては、以前はワクチン1ml中に0.1mgのチメロサールが添加されていたものが、最近ではワクチン1ml中に0.01mgのチメロサールが添加されているなど減量が見られるものもあります。

また、ワクチンの「接種上の注意」の欄に、「本剤は添加物としてチメロサール(水銀化合物)を含んでいる。

チメロサールを含んでいる製剤の投与(接種)により、過敏症(発熱、発疹、じんましん、紅斑、かゆみ等)があらわれたとの報告があるので、問診を十分に行い、接種後は観察を十分に行うこと。」というような内容が書かれています。

 なお、チメロサール( thimerosal )は、thiomersal や mercurothiolate、あるいは sodium ethylmercurithiosalicylate などの別の名前で呼ばれる場合もありますので、注意が必要です。

チメロサール( thimerosal )は、分子量404.81です。その構造は、図1に示す通りです。



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水銀( Hg )の原子量が200.59ですから、チメロサール( thimerosal )の重量の約半分(49.55%)を水銀( Hg )の重量が占めます。チメロサール( thimerosal )は、エチル水銀( ethylmercury )と thiosalicylate とに分解します。

エチル水銀( ethylmercury )の部分で人間への毒性が心配されています。

ワクチンとチメロサール
 1928年1月にオーストラリアでジフテリアの予防接種の注射薬に病原体が混入して注射を受けた多数のこどもが死亡する事件が起こっています。注射薬は、10mlの薬液がゴムでキャップされたビンに入ったものでした。

このビンから多数のこどもに分けて接種されました。1月17日から24日にかけて接種した21人には悪影響はありませんでした。

27日にさらに21人のこどもに接種したところこの21人の中から多数の死者が出ました。

王立委員会がこの事件の調査にあたりました。

ゴムでキャップされたビンから何回も薬液を採るうちに薬液がブドウ球菌で汚染し、このブドウ球菌で汚染された薬液を注射されたことにより死者が出たと考えられました。

細菌の増殖を抑えるのに十分な殺菌剤を含むものでなければ、細菌が増殖可能な生物製剤は多人数用の容器に入った製品としてはいけないという勧告を王立委員会は出しました。