・(2)指針値が設定されている物質
平成21年度の アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、水銀及びその化合物、ニッケル化合物、ヒ素及びその化合物、1,3-ブタジエン については表6のとおりであった。
指針値と比較すると、アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、クロロホルム、水銀及びその化合物、1,3-ブタジエンはすべての地点で指針値を下回っていた。1,2-ジクロロエタンでは、363地点中3地点(0.83 %)において、ニッケル化合物では、300地点中1地点(0.33 %)において、また、ヒ素及びその化合物では280地点中4地点(1.4 %)において指針値を上回っていた。
なお、超過地点については、発生源の調査、排出抑制の指導等の措置が講じられている。
表6 平成21年度アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、水銀及びその化合物、ニッケル化合物、ヒ素及びその化合物、1,3-ブタジエンのモニタリング調査結果の概要
http://www.env.go.jp/air/osen/monitoring/mon_h21/tab6_7.html#tab6
経年変化を見るため、継続測定地点における年平均値の推移を見たところ、表7のとおりであった。
経年的に見ると、ヒ素及びその化合物は緩やかな低下傾向、それ以外の物質は低下傾向であった。
表7 継続測定地点における年平均値の推移
http://www.env.go.jp/air/osen/monitoring/mon_h21/tab6_7.html#tab7
(3)環境基準が設定されていないその他の有害大気汚染物質
環境基準や指針値のないアセトアルデヒド等の9物質については、表8のとおりであった。経年的に見ると、表9のとおり、クロム及びその化合物、ベリリウム及びその化合物、ベンゾ[a]ピレン、ホルムアルデヒドについては低下傾向、アセトアルデヒド、酸化エチレン、マンガン及びその化合物についてはゆるやかな低下傾向であった。
表8 平成21年度のその他の有害大気汚染物質モニタリング調査結果の概要
http://www.env.go.jp/air/osen/monitoring/mon_h21/tab8_9.html#tab8
表9 継続測定地点における年平均値の推移
http://www.env.go.jp/air/osen/monitoring/mon_h21/tab8_9.html#tab9