ごみ焼却炉からの水銀汚染を考える2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・確かに、日本で製造販売される乾電池はほとんどが水銀フリーになっていますが、海外から輸入されるプラスチック製の電子機器には、まだ水銀電池が使用されているものも多いと言われています。

にもかかわらず、東京都ではプラスチック製品を可燃ゴミに出してよいことになってしまったため、これまで不燃ゴミとして捨てられていた電子機器の多くが、水銀電池を入れたままの状態で可燃ゴミに出されていると考えられます。

 また、清掃一組がよりどころにしている「一時間あたり200g以上の水銀が入らなければ自主基準値は超えない」という考え方についても、時間あたりの水銀量は工場の規模によって異なり、焼却量が多ければ水銀量は多くなるし、少なければ小さくなるので、規模にかかわらず一律200gという説明には意味がないとの見解もあります。

 昨年の一時期に何故集中して複数の焼却炉で水銀濃度が上昇したのか。

その原因はまだわかっていません。

家庭ゴミからの廃プラ問題も含めて今後の対策を考える必要があるでしょう。日本における水銀規制 EUでは、RoHS指令によって、原則として、1000ppmを超える水銀を含有する電気・電子機器は欧州市場に出すことができません。ですが、日本にはそのような製品規制がありません。

 また、焼却炉からの排ガス中の水銀に関しても、EUには1 立方メートルあたり0.05mgという規制(東京都の自主基準値と同じ)がありますが、日本にはそのような強制力のある規制はありません。

大気汚染防止法は、水銀を有害大気汚染物質の中の「優先取組物質」(22物質)の一つに指定していますが、これは、事業者に対して自主的に排出抑制を促すにすぎません。

つまり、今回のような自主基準値を設けていない焼却炉では、測定もされずに高濃度の水銀が大気に排出されている可能性があるのです。

 水銀の環境や人体に対する悪影響を考えると、日本の規制は全く遅れているとしか言いようがありません。

一日も早く製品や大気汚染についての水銀規制を導入すべきです。