・日経BP社ECO JAPANより
http://eco.nikkeibp.co.jp/
・換気が結露防止に有効だということが分かりました。そもそも、機械換気の目的はシックハウスの防止だと聞いたことがあります。シックハウス法で機械的な換気を義務付けているのは、なぜでしょうか?
となる化学物質の発散 シックハウスとは文字通り「病気の家」という意味で、家の中にいると具合が悪くなり、家から出ると良くなることから、こう呼ばれています。
具合が悪くなる理由は家具や建材に含まれる化学物質が室内に発散していて、人がアレルギー反応を起こすからです。
こんな症状をシックハウス症候群と呼んでいます。
具体的な症状は、目まい、吐き気、頭痛、息切れ、せき、疲労感などで、もっと重症になると微量の化学物質にも反応する化学物質過敏症になります。
さらには1種類の化学物質ではなく複数の化学物質に反応するようになり、これを多重化学物質過敏症といいます。
ここまで症状が進むと生活全般で支障が起こるので、とても辛いものになります
図1 化学物質過敏症の原理
化学物質過敏症は、コップに水が一滴一滴たまっていくことに例えられます。水が化学物質で、コップがその人の許容量です。
水がたまって満杯になったところに、さらにもう一滴が注がれるとあふれてしまうのが発症です。
その後は注がれるたびにあふれる状況になって、微量の化学物質にも過敏に発症します。
症状が重くなると特定の物質だけでなく、複数の物質にまで反応するようになって、逃げ場のない状態に追い込まれます。
これを多重化学物質過敏症と呼びます。
家具や建材には接着剤や塗料が使われていて、それらが化学物質を発散します。
化学物質といっても問題になるのはホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどで、厚生省(現厚生労働省)はこれらも含め13物質について室内濃度指針値を設けました。