水道水について | 化学物質過敏症 runのブログ

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・「出典」APEC 環境技術交流バーチャルセンター
http://www.apec-vc.or.jp/j/


・浄水技術の基礎?
梶野勝司 日本上下水道設計株式会社
 日本の水道普及率は97%を超えている。

しかしながら、世界では飲用可能な水の恩恵を受けていない人々が約11億人いるといわれている。

これは地球上全人口の5.5人に1人に相当する。

飲用可能な水を供給する水道の整備が遅れている原因の一つは水道施設の建設に多額の費用を必要とするためである。

年間を通じて降雨に恵まれている国は水資源が豊富である。

一方、降雨量が多くても乾季と雨季で降雨量に大きな差がある国では貯水を行わなければならない。

さらに、降雨に恵まれない国では地下水の利用など水資源の確保が重要な課題となる。

地下水は永続的に利用できることは少なく、枯渇や、マンガン、ヒ素などの汚染を受けることも多い。
 降雨量が多くて水資源が豊富な場合でも、地質の影響から濁度が高いことが多い。

水量が豊富で濁っている河川水の多くは濁りを除去することによって飲用可能な水道水を得ることができる。

世界の水道が最初に建設された頃は濁りの除去が浄水処理であった。

日本の近代水道ができた1880年頃においても、まだ消毒は行われていないが濁りを除去するために緩速ろ過が行われていた。
 現在、飲用可能な水を得るための浄水技術の基礎は「濁りの除去」と「消毒」である。

少ない費用で水道を建設するには、水道水源の選定と適切な浄水技術の適用が重要である。
水道水源の選定は次の条件に適合したところから行うことが望ましい。


1.そのまま飲める水。
2.消毒をすれば飲める水。
3.濁りを除去すれば飲める水。
4.濁りを除去し、消毒をすれば飲める水。