放射線被曝はなぜ危ない? | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・放射線被曝はなぜ危ない?

原子力資料情報室通信325号(2001.6.30)掲載
原子力質問箱①放射線被曝は」なぜ危ないか より

「原発から出る放射線は、自然放射線よりはるかに少ないから安全です」と、電力会社のパンフレットなどに書かれていますが、これはほんとうですか?

回答者: 原子力資料情報室 掲載日時: 08-May-2007 15:49

自然放射線もがんや遺伝的影響を起こす一因で、無害ではありません。欧米では、居住空間のラドン濃度の高さが大問題になっています。

ラドンは気体で、肺がんを起こし、たばこの害との相乗効果で、肺がんのほとんどはこの原因によるという説もあるほどです。

避けられる自然放射線については対策をたて、その害を少なくしていこうというのが世界の趨勢です。

しかし、自然放射線からの被曝は、ほとんどの場合避けることはできません。
 また、自然放射線と原発からの放射線の量を直接くらべて、原発の安全性の議論などできるはずはありません。

私たちは、避けることのできない自然放射線に加えて、原発からの放射線を浴びることになるのです。

くらべてではなく、たし算しなければなりません。自然、人工どちらの放射線も生体にとって有害なので、被曝はできるだけ避けるというのが放射線に対する考え方の基本です。

量が少ないから人工放射線を許容しようなどというのは大きなまちがいです。
(渡辺美紀子)


放射線って何ですか?

回答者: 原子力資料情報室 掲載日時: 08-May-2007 16:19

原子核が安定した状態になるために放出するエネルギーです。

被曝の危険性で問題になる放射線として、アルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線、中性子線などがあります。

これらは電離放射線といわれ、人体の化学結合に関係している原子や分子を電離する(電子をはじき出してイオンをつくる)ことによって、人体に悪影響を与えます。
(渡辺美紀子)