babycomより
・電磁波の基礎知識2「電磁波過敏症って何?」
「携帯電話を使っていると耳が熱くなったり、めまいを感じる」。
「パソコンを使っているとひどく頭痛がして……」。
そんな人たちが昨今、多くなってきたのではないでしょうか? 強い電磁波を浴びたり、長い間電磁波にさらされた生活をしていたために、人によっては身体に様々な障害があらわれることがあります。
それが「電磁波過敏症」。
化学物質過敏症と同じく、最近急増している現代病、ハイテク病のひとつです。
症状は化学物質過敏症とよく似ています。
頭痛、めまい、吐き気、関節炎、筋肉痛、しっしんやじんましんなど身体にでることもあれば、うつや記憶力低下、不眠症などといった精神的なダメージとしてあらわれることも。
電磁波過敏症の患者は他の人が何も感じないような電磁波でも強く反応します。
送電線や電車の中はもちろん、家電製品や携帯電話の近くにも強く症状があらわれるため、生活するのに大きな障害となっています。
日本ではまだこの電磁波過敏症の治療法が確立されていないため、患者の多くは適切な診断と治療を受けられていないのが現状です。
「原因不明のノイローゼ」と診断されてしまうケースも。
現在、一部の医療機関や市民団体などで電磁波過敏症について研究がなされていますが、その治療法の確立はまだ難しいようです。
大久保さんは電磁波問題に取り組む市民団体で活動されていますが、今回はアメリカの電磁波過敏症の治療専門機関まで足を運んでこられたとか。
そこまで行くことになったきっかけは何だったのですか?
それは、電磁波問題のなかでも電磁波過敏症が手付かずの問題であるなあと痛感したことからです。
電磁波問題には3つあるんですね。
送電線や電気製品などの「極低周波問題」、携帯電話や無線LANなどの「高周波問題」、そして「電磁波過敏症」です。極低周波や高周波はWHOが国際的な環境基準をあと1~3年で確立させることが決まっています。
そういう意味ではこのふたつは国際的なコンセンサスがこれからとられてゆこうとしているんですね。
それが日本でも波及してゆくかもしれない。
確実に解決にむけて歩みが始まっているんです。