これが化学物質汚染の実態だ!!3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・パニック恐れて広報進まず
 日本赤十字社の石巻赤十字病院の医師によると、
「呼吸器疾患は3月末から4月に増加しましたが、現在は減少してきています」
 また、震災直後は、
「津波をかぶった方が皮膚炎を起こすこともありました。ただ、それが、けがや細菌によるものか、化学物質由来かは不明です。港付近にあった重油が流出しているので、それをかぶった可能性もあります」
 と言う。
 気仙沼市で起きた住宅街の大規模火災で、住宅や工場、倉庫群にあった物資が燃えて、ダイオキシンが大量発生した可能性がある。
「大火災の残渣にどんな物質が含まれるかは調べておく必要があります」
 と、独立行政法人国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センターの滝上英孝室長は注意喚起する。
 また、農薬の中には毒性が強いものもあることから、これが住宅街に流出する危険性を指摘する声もある。
「毒性の強い農薬やシロアリ駆除剤などが心配です。その上、被災地に散布する消毒剤、殺虫剤があり、特にクレゾールは発がん性や急性中毒症を起こすおそれがあります」(反農薬東京グループ代表の辻万千子さん)
 これだけ危険であるにもかかわらず、住民には津波汚泥の危険性はまだ十分に伝わっていない。

素手で汚泥に触れ、土ぼこりが舞う中でもマスクをつけない住民やボランティアが少なくない。
「津波は想定外でした」と、環境省の担当者が認めるように、政府や自治体はもともとこうした事態を想定して広報してこなかった。

加えて、パニックをおそれて慎重な表現でしか危険性を伝えない。

原発事故と同様に、慎重な対応が、避けられた被害を逆に続出させる心配がある。
 これから復興に向けて、一般人が汚泥を掃き出すなどの作業に直面することはますます多くなる。

その場合の自衛策として、前出の吉岡教授は、
 「汚泥のある場所ではマスクとゴーグル、ゴム手袋、長靴を使い、マスクは隙間のないカツプ式のマスクをつけたほうがいい。

少なくとも異臭がするものは気をつけて。

土壌の色が黒く変化している場所は、海底に堆積したものの分解物や油で汚染されている可能性がある。

夏に向かう時期だけに細菌による感染症にも気を配ってほしい」
とアドバイスしている。