・養蜂業者としては巣箱を設置する場所が問題で、設置させて貰うという遠慮があり、個人的に対処するのに困難を強いられているとのことである。
カメムシ防除に用いられているダントツ(クロチアニジン)にかわってスタークル(ジノテフラン)が利用されるようになったとのことだが、いずれもネオニコチノイド系農薬であることから、被害がさほど軽減されるとは考えられないことや農薬のミツバチを考慮した使用説明書がわかりにくいことが農家から指摘されているとのことである。
養蜂業者による衝撃的な話はミツバチの大量死の原因を明らかにするべく名古屋大学(ハチの大量死の研究班)に死んだハチを送ったが、農薬は検出されなかったとのことであった。
さらに生きているハチを送るようにとの要請があり、冷凍して送ったがウィルスは検出されなかった。
ウィルスやカビが原因ではないということが明らかになったと考えてよい。
一方、農薬の検出は分析方法が困難なので測定されなかった可能性があり、さらに検討されるべきである。
ミツバチの死は全国的に起きていることであり、福岡県でも例外ではないことが養蜂業者の話で明らかとなった。
私達消費者は、ネオニコチノイド系と限らず農薬を大量散布しなくては行えない農業の見直しをするべきである。
人類の生存を脅かしていることをハチや野生生物が教えてくれたのである。
カメムシが原因と言われている米の白い斑点や傷がない果物や野菜のために目に見えない農薬を大量摂取していることを自覚しよう。