大震災と化学物質:より詳しく31-2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・大手委託に業者反発 仮置き場に住民反対 地元感情絡み滞る処理
 がれき処理が遅れる背景には、被災地の複雑な事情が見える。
 仮置き場への搬入率が26%と岩手県内で最も低い釜石市。

速やかに処分するため、撤去から最終処分まで一括処理できる業者を公募し、試行する方針を打ち出した。

処理の計画策定は、東京の大手コンサルタント会社へ委託した。
 こうした動きに地元業者は反発する。

一括処理できるのは、実績や技術力のある大手に限られるからだ。

津波で事務所が被災し、がれき撤去に必要な重機をリースで調達したという市内の建設会社社長は「大手が受注して、その下請けになってしまったら利益は出ない」と危機感を募らせる。
 岩手県建設業協会釜石支部の青木正紀支部長は「今ある仕事はがれき撤去だけ。地元業者が主体的に関われるようにしてほしい」と話す。

釜石市は7月中に業者を選定し、撤去から最終処分までの道筋をつけたい考えだ。

市の担当者は「地元業者とグループを組む企業を優遇するなどして、スムーズに処理を進めたい」と語る。
 宮城県気仙沼市本吉町の小泉地区の一角には、小さな地蔵が祭られている。会社員森谷将篤さん(40)は3日に1度、自宅のあったこの揚所を訪れ、手を合わせる。

津波で長男航大くん(4)を亡くし、母和子さん(67)も行方不明だ。

宮城県は同地区の農地など約80ヘクタールを借用し、がれきの仮置き場として使う計画を立てた。

しかし、先月21日に開いた住民説明会では、「家族がここで流され、まだ見つかっていない」「健康被害が心配だ」などと反対の声が上がった。
 森谷さんは「ここには思い出がたくさん詰まっている。

がれき置き場になんて絶対できない」と訴える。(土肥修一、三浦英之)