・■朝日新聞4月7日 被災地で肺炎急増 津波の水・がれき原因
東日本大震災に被災し、肺炎になる患者が増えている。
津波にのまれ、汚染物質を含んだ海水が肺に入って起きる被災直後の重い肺炎「津波肺」。
その後は、がれきやヘドロに含まれた化学物質が漂う空気を吸うことによる肺炎が相次ぐ。
津波肺は、海水中の病原性微生物や、船や燃料タンクから漏れた重油などの化学物質が体内に入ることが原因で起こる。
2004年のスマトラ沖大地震で注目された。水が入って数日後に急に悪くなることがあるという。
宮城県石巻市にある石巻赤十字病院の呼吸器内科には、3月~18日に通常の約4倍の26人が肺炎で入院し、5人が亡くなった。
矢内勝呼吸器内科部長によると、死者のうち少なくとも1人は津波肺、3人もその可能性があるという。
海水を飲み重い肺炎になった石巻市や同県気仙沼市の患者を付属病院に受け入れている東北大学の貫和敏(ぬきわ)博教授(呼吸器内科)は「通常の抗生剤が効きにくく治りにくい」と話す。
被災して時間がたち、別の肺炎が目立つ。
石巻赤十字病院では、3月19日~今月5日に122人が肺炎で入院し、うち6人が死亡した。
肺炎患者は通常の約7倍に上る。
津波で建物がなぎ倒された所では、断熱材に合まれる化学物質やカビなどが細かい粒になって浮遊している。
免疫力が低い高齢者、糖尿や腎臓などの持病がある人が吸い込むと炎症を起こす。
矢内さんは「現場ではマスクを着け、戻ったらうがいを。
居住空間にほこりを持ち込まないよう、靴をスリッパにはきかえるなどの注意が必要だ」と呼びかける。(辻外記子)
runより:津波肺・・・これは怖い。
化学物質も多いだろうし、環境ホルモンはたっぷりだ。