木製ベッドから発生する化学物質等2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・主な調査結果等
ベッドから発生する化学物質
設置1日後に、7銘柄中3銘柄で室内濃度指針値(注)を上回るホルムアルデヒド濃度となり、うち1銘柄は指針値の7倍以上であり、2銘柄は15日経っても指針値を上回っていた。

なお、これらの銘柄に使用されている材料は、ベッドのJIS規格には適合しないほどホルムアルデヒドの放散量が多いものであった。
設置6時間後、1日後では、7銘柄中1銘柄で室内濃度指針値を上回るアセトアルデヒド濃度であったが、3日後には指針値以下となった。
TVOC(総揮発性有機化合物)の暫定目標値を超えるものが3日後でも1銘柄あった。
換気により、一時的にはホルムアルデヒド濃度を減少させることはできるが、換気をやめると1時間後にはホルムアルデヒド濃度は換気前の70%にまで戻った。

(注)厚生労働省のシックハウス問題に関する検討会により定められたもの。これまで、ホルムアルデヒドをはじめとする13種の揮発性有機化合物(VOC)の値が定められている。なお、この値を一次的かつわずかに超えたとしても直ちに健康への有害な影響を生じるわけではない。
ベッドから発生するにおい
においの強い銘柄ほど、不快に感じる傾向にあった。

また、長時間在室していられるかについては、2銘柄で、半数以上の人が「できれば在室していたくない」もしくは「在室していたくない」と評価した。
においの強いものはTVOCの室内濃度も高い傾向にあった。一方、ホルムアルデヒドの室内濃度とにおいには相関がなく、ホルムアルデヒドの濃度が高くてもにおいでは分からない。

表示
化学物質に関する注意表示はベッド本体の取扱説明書にしかないため、購入してからでないと分からない。
事業者へのアンケート調査
77%の事業者がホルムアルデヒドを低減化した商品を扱っているが、低減化のレベルには差があった。

また、ホルムアルデヒドを低減化した商品を扱っていると回答した事業者の約4割は、低減化したものであっても、商品によってはホルムアルデヒドを低減化したことの表示を行っていない。
VOCを低減化した商品はホルムアルデヒドに比べ少ない。


消費者へのアドバイス
ホルムアルデヒドの室内濃度指針値を超えるものがあった。

ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の一因とされる物質なので、購入する際にはホルムアルデヒドを低減化した商品であるかどうか確認した方がよい。
組み立てる前に、自分が気になるほど強いにおいがないかどうかを確認した方がよい。


業界への要望
ホルムアルデヒドの室内濃度指針値を超えた銘柄があったので、商品の改善を要望する。
ホルムアルデヒド低減化の表示のあったものは、室内濃度が低かった。

消費者が商品を購入する際の目安になるよう、一定の基準に基づいた業界統一のマークがついた商品を増やしたり、注意表示をするよう要望する。
においに関する苦情が多数寄せられている。

テスト結果より、においの強いものはTVOCの室内濃度も高い傾向にあったため、においを減少させるようにTVOCの放散量などの自主基準作成を要望する。


行政への要望
ホルムアルデヒドの室内濃度指針値を超えた銘柄があったので、商品の改善の指導を要望する。
個々の材料だけではなく商品としてホルムアルデヒドの放散量を規制するよう要望する。
においを減少させるため、TVOC放散量などの自主基準を作成するよう業界指導を要望する。


runより:化学物質はどこにでも存在する事が分かりますね。