石油ファンヒーターによる室内空気汚染2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・設定温度を25℃と高めにした場合
設定温度を20℃にした場合に比べ、設定温度を25℃にした方は室温を更に上昇させ維持していくための燃焼により二酸化窒素等の燃焼ガスの濃度が高くなり、室内空気環境はより悪化した。
6畳の部屋で暖房のめやすが15畳までと大きいものを使用した場合

6畳の部屋で暖房のめやすが木造15畳までと過度に大きなものを使用したところ、二酸化窒素、二酸化炭素などの燃焼ガスの濃度は木造9畳までのものとほぼ同じレベルであったが、TVOC濃度は3時間の使用で5~6倍も高くなった。
換気の効果
1時間に1回1分間、2箇所の窓を全開にしたところ、二酸化窒素などの燃焼ガス濃度は約4割低下し(図3)、TVOC濃度の上昇も抑えられたことから換気による空気の入れ換えは非常に有効であった。

またその際に一時的な室温の低下はあるが、窓を閉めるとすぐに回復した(図4)。

図3 二酸化窒素濃度
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図4 室温

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消費者へのアドバイス
:閉め切った部屋で石油ファンヒーターを使用すると室内空気環境は悪化する。1時間に1~2回程度、しっかり換気しながら使用すること
:設定温度を高くすると室内空気環境がより悪化する。設定温度はひかえめにした方がよい
:VOCによる室内空気汚染の観点から、部屋の広さに対し最大暖房出力が過度に大きなものは使わない方がよい
:呼吸器の弱い人や疾患のある人、子どもがいる環境では他の暖房機器の検討を


業界への要望
石油ファンヒーターから発生する窒素酸化物と揮発性有機化合物の低減化を要望する。


行政への要望
石油ファンヒーターから発生する窒素酸化物と揮発性有機化合物を低減化させるための機器の改善の指導を要望する