茶のしずく問題Q&A3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・Qこのような石鹸を使っていなくても小麦アレルギーになる人はたくさんいると思います。

茶のしずくを使って小麦アレルギーになってしまった人に関して、どうしてその加水分解コムギという成分が原因であるということが言えるのでしょうか?元々小麦アレルギーの体質があった人が、たまたま“茶のしずく石鹸”を使っていただけなのではないですか?


確かに、小麦を食べて消化管から吸収された小麦でアレルギーになるこれまでの小麦アレルギーでも、子供の時に小麦アレルギーがなくて、大人になってから初めて小麦アレルギーになってしまう人もたくさんいます。

こうようなタイプの小麦アレルギーでも、小麦を食べて運動した時のみにアレルギー症状が出る(運動誘発性のアレルギー)ことが多く見られます。

これらの患者さんの症状としては、顔がかゆくなることもありますが、むしろ全身にブツブツと蕁麻疹がでることが多い傾向があります。
しかし、2009年頃から、20-60歳の女性に今までとは少し症状の異なる小麦アレルギーの患者さんが急に増えてきました。

その方は、小麦を食べると瞼がはれる、顔がかゆくなるといった、これまでの小麦アレルギーの患者さんの多くとは少し違った症状をもっており、そのような患者さんは皆、この“茶のしずく石鹸”を使っていたのです。

しかも、その石鹸の中に加水分解コムギという小麦由来の成分が含まれていました。
もしかすると、この石鹸のこの成分が、小麦アレルギーの原因かもしれないという仮説のもとに調べたところ、“茶のしずく石鹸”を使っている小麦アレルギー患者さんは、その加水分解コムギに強いアレルギー反応を持っていることが分かってきました。

普通の小麦アレルギーの人はこの加水分解コムギにはアレルギー反応はないか、あってもその程度は大きくありません。

加水分解コムギは、天然の小麦を人工的に加工したもので、天然の小麦にはない、人工的なアレルゲン性(加水分解したときにしか現れないアレルゲン性)をもっています。

その後詳細に調べていきますと、この石鹸で小麦アレルギーになった患者さんは、天然に存在する小麦成分とこの人工的なアレルゲン性を示す部分の両方にアレルギーになっていることが分かりました。

このような現象は普通の小麦アレルギーの方には見られませんでした。

このような研究から、加水分解コムギに対するアレルギーを生じ、結果的に食事に含まれる天然の小麦に対してもアレルギーが引き起こされたことが証明されています。

runより:人工的に加工したものが入っているとは一言も言わないCM。

恐ろしい事です。