喘息Q&A-8 | 化学物質過敏症 runのブログ

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Q 重症の喘息のため経口ステロイド薬を使用しています。

骨粗鬆症もあるので副作用が怖いのですが。


重い喘息の場合経口ステロイド薬を使わざるを得ません。

ステロイド薬の飲み方を工夫して、間欠投与、つまり休薬する日を作れる人はそうした方がいいでしょう。

喘息では気管支の炎症を抑えるためにステロイド薬を使うので、たとえば1ヶ月のうち2週間使って残りの2週間を休薬するといった方法でもうまくコントロールできる人は結構みられます。

また骨粗鬆症を防ぐ薬も最近出ていますので主治医に相談なさるといいでしょう。


Q フルタイドを使っていますがとても効果があります。

ただ症状が改善しても止めてはいけないと注意書きに書いてありますが、そうだとすると一生使わなければならないのでしょうか。


吸入ステロイド薬は確かに喘息治療薬としてはかなり根本療法に近くはなっていますけれど、止めたらまた気道炎症が再燃するのは明らかです。

必要最小限にだんだん減らすことは可能ですが、止めても大丈夫というデータはまだありません。

症状だけでなく、気道過敏性も正常に(近く)なっているなら止められるかもしれません。


Q 風邪の時に吸入ステロイド薬を使い続けてもいいのでしょうか。


風邪の時に吸入ステロイド薬を使っても全く問題はありません。

ステロイドを吸入していると風邪を引きやすくなるかとか気管支炎を起こしやすくなるかという質問をよく受けますが、今は否定されています。

風邪の時に吸入ステロイド薬を止めると喘息が悪くなる可能性が高いので使い続けてください。


Q コントロールが良くなった場合、どの薬を先に減量、中止していくか教えてください。


成人喘息の患者さんではどの長期管理薬を先に止めるかなかなか一言では言えません。

基本的には副作用がもっとも問題になるものから止めていきます。

つまり、経口ステロイド薬が使われていれば、まずそれを減量、中止しようと試みるわけです。

大量の吸入ステロイド薬を使っているなら(常用量の3倍以上)減量するように試みます。

中等量以下(常用量の2倍以下)の吸入ステロイド薬はほとんど副作用がありませんから続けておいて、他の薬、抗アレルギー薬や、テオフィリン薬、長時間作動性β刺激薬を減量、中止するようにします。