「除菌」表示の洗剤に過大な期待を持たないように!! | 化学物質過敏症 runのブログ

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「除菌」表示の洗剤に過大な期待を持たないように!!
~「スポンジ除菌」のできる台所用合成洗剤をテストしました~
近年、消費者の清潔志向が高まり、「除菌」表示された商品が数多く出回っています。

「スポンジ除菌」をうたった台所用合成洗剤もその一つですが、「除菌」について定義がされていないため、どのようなものなのかわからない消費者が多いと思われます。

そこで、「スポンジ除菌」をうたった台所用合成洗剤を使用するとどれくらい菌が減少するのか、うたっていないものより効果が大きいのか明らかにするためにテストしました。
<主なテスト結果>
(1) ヨーロッパ公定法(*)に準じて殺菌能力のテストを行ったところ、「スポンジ除菌」の表示がある7銘柄のうち、5銘柄が殺菌作用がなかった。

一方、「スポンジ除菌」の表示がないもの(3銘柄)でも1銘柄は殺菌作用があった。
*)ヨーロッパ公定法では、テスト菌の菌数を10 以上減少させる能力を有するものを殺菌作用があるとして5いる。
(2) 実際に家庭で使用したスポンジを使って菌の減少テストを行ったところ、いずれの商品も菌数が減少したが、除菌表示の有無によるはっきりした差は見られなかった。
また、「除菌」処理後の放置時間が長い方が菌の減少効果が大きかったが、処理後24時間放置したスポンジにも菌は残っており、菌数はゼロにはならなかった。
※ なお、製造業者へのアンケート調査結果によると、「スポンジ除菌」の表示がある洗剤は、「除菌成分を添加している」、「除菌効果を高めるための配合をしている」という回答であった。
<結果に基づく措置>
「スポンジ除菌」の定義、試験方法、除菌表示をする場合の基準についての検討を関係団体に要望する。
<消費者へのアドバイス>
(1) 「除菌」表示の有無に拘わらず、洗剤をスポンジにしみ込ますことにより、菌の減少効果がある程度期待できると考えられます。

しかし、スポンジを「除菌」しても、菌数がゼロになるわけではないので、洗剤による「除菌」に過大な期待をしないようにしましょう。
(2) スポンジを清潔に保つために「除菌」洗剤が不可欠ということではありません。

使い終わったスポンジを水道水で十分洗浄した後、熱湯消毒するなどの方法もあります。
(3) スポンジを「除菌」するときは、表示されている使用方法を守り、洗剤を使いすぎないようにしましょう。