シックスクール対策栃木県と宇都宮市の取り組み2 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・平成18年3月 「シックスクール問題対策マニュアル」作成
 市教育委員会は、化学物質過敏症の申し出のあった児童・生徒への対応のみならず、学校が把握していない患者が存在することや、本人・家族も気づかない場合のあることも視野に入れ、さらにすべての子ども達の健康影響を未然に防ぐことを考慮し、この問題を一部の学校の問題と捉えるのではなく、全小中学校の問題と捉え、学校内の化学物質低減などにより、より健康的な学習環境の整備に努めるためのマニュアルを作成しました。
 シックスクール問題は、学校の新築・改築・改修等の施設整備の問題にとどまらず、学校施設の維持管理、極微量な化学物質に過敏に反応してしまう児童・生徒への配慮など、統合的な対策が必要であるとしています。

また、この対策マニュアルを教育委員会や各学校等が有効に活用し、一人ひとりの児童・生徒が安心して学習できる学校環境づくりに努めたいとしています。
<配布先>市内小中学校・庁内関係各部等

平成18年9月 シックスクール対策連絡会主催による講演会開催
「今子供たちに何が起きているのか―シックスクール問題から―」 講師:弁護士/ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議事務局長 中下裕子氏
「シックスクール問題対策マニュアル作成の背景と今後の展開について」 講師:宇都宮市教育委員会事務局 学校健康課学校保健体育グループ 指導主事 横嶋 剛氏

(3)宇都宮市保健所および宇都宮市教育委員会の取り組み
平成20年9月 市議会にて「香料等自粛についてのポスター掲示」について質問

平成21年1月 「香料自粛のお願いポスター」 作成
化学物質による健康リスク低減のため、市民や学校来訪者への啓発や周知を目的として、香料等の化学物質に関するポスターを作成しました。

<掲示場所>市内小中学校・保健所・公共施設等

(4)宇都宮市子ども部の取り組み
平成21年3月 市議会にて「乳幼児施設に関するシックスクール問題対策」について質問

平成21年8月 「シックスクール問題(化学物質過敏症等)に関する実態調査」を実施

平成22年1月 「幼稚園・保育所のシックスクール問題対応マニュアル―すべての子ども達の健康を守るために―」 作成(末尾参照)
 乳幼児は、脳や身体が作られる発達期にあり、化学物質に対する感受性が高く、特に注意が必要と考え、未来を担う「すべての子ども達」がより安全に生活できる環境づくりを進めるため、予防を第一に考え作成しました。

シックハウス症候群や化学物質過敏症などを正しく理解し、人の健康や環境へのリスクを低減することなどについて、乳幼児施設長や教職員、保育士等が留意すべき事項をまとめています。
 教職員・保育士が基礎知識を持ち、共通認識を図ることと、園だより、保育だより等により保護者等に情報を提供し、理解を深めることにも言及しています。
 <配布先>公立民間を問わず市内のすべての保育所71園、幼稚園49園、保育ママなど合計124箇所・庁内関係各部等

平成22年8月 シックスクール研修会開催<対象>乳幼児施設職員
「シックスクールについて」 講師 北里大学名誉教授 宮田 幹夫氏
*本マニュアルに関する記事が、毎日新聞に掲載されました。また、教育医事新聞では、全国初の「乳幼児施設に対するシックスクール対応マニュアル」として紹介されました。