・2008/06/29(日) 15:33:41
江戸の肥だめ発想を現代に/し尿を堆肥に有効利用
6月25日23時20分配信 カナロコ
江戸時代の肥だめの発想を現代に-。
南足柄市と足柄上郡五町でつくる足柄上衛生組合のし尿処理施設「足柄衛生センター」(同市斑目、遠藤敏郎所長)で、県内で初めて発酵分解による汚泥処理を始める。
従来の乾燥して焼却するやり方に比べ、エネルギーコストや地球温暖化の要因となる温室効果ガスを削減。
汚泥からできた堆肥(たいひ)を草花の育成に活用してもらうなど、資源循環型社会の実現に向けて第一歩を踏み出す。
新施設は、敷地内の約九百八十平方メートルに九月から十二月にかけて建設。
試運転期間を経て来年四月から本格稼働する。
これに伴い、現行の月六回ほどの焼却は激減。二年後には完全に発酵分解に移行させる予定。
乾燥焼却処理は費用負担が大きく、灯油やコークスの消費による環境負荷も大きかった。
新方式ならば、年間約百トン以上の温室効果ガスを削減できるほか、臭気発生の軽減や大気汚染物質の削減にも有効。
さらに、約千八百万円のエネルギー消費コストの削減と、堆肥販売で約四百万円の収入を得られるなどの経済効果があるという。
堆肥は、一市五町や民間団体が草花の育成で利用。し尿処理で使う水分調整剤と交換する形での販売となる。
同組合は設備更新のため二〇〇〇年に検討委員会を立ち上げ、〇六年から具体化を進めてきた。
遠藤所長は「(新方式は)肥だめで作りだされる堆肥を循環させていた江戸時代の知恵の発展。これを現代に生かしていきたい」と話している。
環境省の本年度の「環境・循環型社会白書」では江戸時代の循環型の社会システムを検証、紹介しており、 同省廃棄物対策課は「エネルギー資源の節約のほか、環境負荷や最終処分場の負担軽減などにもつながる」と評価している。
最終更新:6月25日23時20分
runより;大賛成ですね。江戸時代の江戸は意外にも疫病が少なかったのです。それは全てをムダにしなかったから。
当時世界一のエコ都市だったとまで言われてます。