・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin03_53_07.html
・日本でもミツバチ被害が広がっている
★ ネオニコチノイド系農薬などが原因でミツバチが大量死したとみられる県
▲ 農水省調査(2009) 花粉交配用ミツバチが不足している県(21 都県)
● 2010.4 農水省研究報告で農薬が関連するミツバチ死滅
●国の抜本対策が早急に必要
日本でもミツバチ被害は広がっています。
2005年には岩手県で、700群のミツバチがイネのカメムシ防除のために使用されたネオニコチノイド系農薬(商品名:ダントツ、成分名:クロチアニジン)により大量死し、北海道、長崎県などでもCCDのような被害が報告されています。しかし、今のところ農林水産省は、ミツバチ大量死の原因としてダニやストレス、女王バチ輸入が一時ストップしたことなどをあげて、この農薬の危険性に注目していません。
そして国は2009年、全国的な花粉交配用のミツバチ不足問題への対応として、ミツバチの安定的確保に向けた需給調整という対策を講じました。
農作物受粉のためのミツバチが不足している地域に効率的にミツバチを供給するシステム作りです。
このように新しい農薬への国の対策が遅れる中、全国各地でミツバチ被害だけではなく、スズメなどの野鳥や他の昆虫類などが、次々に姿を消しつつあるといわれています。
ますます進む生物多様性の減少に、この農薬が拍車をかけている可能性も考えられます。
そして何よりも恐ろしいのは、この農薬についてよく知らない農家の人たちが、濃度の濃いネオニコチノイドをヘリコプターで散布したり、ネオニコチノイド系農薬と有機リン系農薬などを混ぜて使用することがあることです。
長崎県などでは、こうした農薬の農業現場での混合使用により、ミツバチだけでなくニワトリや人間の被害も報告されています。
ふたたび同様の被害が起きないように、早急に行政による注意喚起がのぞまれます。