アレルギー性鼻炎に対する免疫療法時のサイトカインの変化 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・日本アレルギー学会よりミニシンポジウム6
アレルギー性鼻炎―病態生理と治療1―免疫療法を中心に―
座長:岡野光博1), 洲崎春海2), 久保伸夫3)(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学1), 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学2), 大阪歯科大学耳鼻咽喉科学3))

MS6-8.アレルギー性鼻炎に対する免疫療法時のサイトカインの変化

福島 慶1) 森實理恵1) 竹内裕美1) 硲田猛真2) 榎本雅夫2) 北野博也1)
鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉頭頸部外科学1) 市立泉佐野病院2)


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【目的】免疫療法はアレルギー性鼻炎や喘息の基本的治療法の1つであるが,その作用機序については不明な点が多い.

アレルギー疾患の病態に深く関与しているサイトカインが免疫療法の作用機序の中で重要な役割を果たしている可能性があるため,免疫療法前後の12種類のサイトカインの変化について検討した.

【方法】HD,miteによる通年性アレルギー性鼻炎に対してHDによる免疫療法を行った30例の小児を対象とした.免疫療法施行前と施行6か月後にCytokines Multi-Analyte ELISArray Kitを用いて12種類のサイトカイン(IL-2,IL-4,IL-5,IL-6,IL-10,IL-12,IL-13,IL-17,IFN-γ,G-CSF,TNF-α,TGF-β1)を測定した.

【結果】免疫療法後にIL-5は有意に低下し,IL-17は低下傾向を示した.症状別に有効群と無効群に分けて検討した結果も報告する.

【考察】免疫療法によるサイトカインの変化は一定ではなく,複数のサイトカインが相互に影響を及ぼしているものと思われる.

第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催


runより;サイトカインは、炎症反応や免疫応答を調節したり、アポトーシスを誘導したり、造血因子や成長因子として作用したりする。