咽喉頭異常感症 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・wikipediaより
咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)とは、咽喉頭部や食道の狭窄感、異物感、不快感などを訴えるが検査値の異常や器質的病変がみられないものをいう[1][2]。耳鼻科領域では、咽喉頭異常感症と呼ばれるが、内科領域で「ヒステリー球」(英:Globus hystericus、あるいはヒステリー球症候群(英:Globus syndrome))と呼称される疾患と概念的に同じものである[2][3]。他に「咽喉頭食道異常感症」、「咽喉頭神経症」と呼称される場合があり[4][5]、また、東洋医学・漢方医学的な「梅核気」(ばいかくき)、「咽中炙臠」(いんちゅうしゃれん)の疾患概念とも重なる[6][7][8]。
症状 [編集]患者によって感じ方が異なるが、以下のような症状を訴える[5][9]。

喉に何かつまっている感じ/喉に何かがひっかかっている感じ/喉に塊りがある感じ
喉が塞がる感じ
喉の奥がはれている感じ
喉がイガイガする
胸がつかえる感じ
原因 [編集]

鑑別 [編集]川上は、内科を受診し食道疾患が疑われてX線検査を行った自験例126例の76%に器質的疾患が見られなかったとし[2]、また中西らは、耳鼻咽喉科を受診し上記のような症状を示す患者1,386例の48.2%には器質的病変が認められたが、残りの過半数では異常所見を発見できなかったとしている[10]。

上記のような症状“咽喉頭異常感”を示す場合(広義の咽喉頭異常感症)でも、次のような器質的病変が見られるものは狭義の咽喉頭異常感症から除外する[2][4][11]。

局所的病変の精査に下咽頭食道造影による検査が有用であり、繁用されている[12]。

局所的病変 [編集]

咽喉頭の悪性腫瘍や良性腫瘍、副鼻腔炎(後鼻漏)、舌根扁桃肥大、喉頭蓋の形態異常、過長茎状突起、茎突舌骨靭帯の化骨、頚椎異常、口蓋垂の過長、唾液分泌異常
食道癌、胃癌、胃下垂、食道潰瘍、食道炎、食道静脈瘤、食道憩室、アカラシア、マロリー・ワイス症候群

全身的病変 [編集]甲状腺疾患、性ホルモン異常、悪性貧血、Plummer-Vinson 症候群(en)、糖尿病、強皮症

病因 [編集] 精神的要因 [編集]川上は、ヒステリー球と診断した自験例36例の心理的な発生機序を分析したところ以下の通りであった[2]。

不安・緊張:56%
ヒステリー性の転換反応:25%
うつ状態:11%
その他:8%       
また、和田は、咽喉頭食道異常感症と診断した168例、他の耳鼻咽喉科疾患患者126例、健常者110例に「テイラー不安検査」(顕在性不安検査:Manifest Anxiety Scale(MAS))を実施し、潜在的な不安感の強さを調査したところ、咽喉頭食道異常感症では他の群に比べ有意に不安感が強かったとしている[4]。 他に咽喉頭異常感症を呈する疾患としては、仮面うつ、自律神経失調症、心身症などの精神科領域あるいは心療内科領域の疾患がある[4][5][11]。

アレルギー [編集]また、咽喉頭異常感症患者の一部にはアレルギーの関与があるとの説もある[4][13][14][15]。