健康的な学習環境を確保するために10 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・(6)学校用家具の導入時の留意点
① 家具の選定時には、ホルムアルデヒドの放散量などについて確認するとともに、搬入後は、暫く換気が可能な使用していない教室などに仮置きし、化学物質などの放散に努めましょう。
② 家具の搬入などによりホルムアルデヒドなどの発生のおそれがある時には「学校環境衛生の基準」に基づく検査を実施しましょう。
Ⅰ 発注時の留意点
 室内の化学物質濃度は、使用した材料(建材・施工材など)ばかりでなく、備品・什器によっても大きく影響を受けます。

備品・什器の発注は、数社に及ぶ場合も多く、最終的に、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)の濃度が基準値を超えた場合は、原因の特定も難しくなります。
 したがって、家具の発注に関して、発注仕様書に、これらのホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)を含有しないか、あるいは含有量を抑制したものを指定する必要があります。
 ただし、「有害物質を含まない」などの表現は、応札者の独自の解釈が入りこむおそれがあるので、「学校環境衛生の基準」で示めされているホルムアルデヒドや揮発性化合物の放散量を指定するなど、指示を明確にする必要があります。
 家具の選定においては、カタログや製品資料などにより、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物の放散量などの表示について確認することが重要です。また、事前に化学物質の放散を検査させ、入札時にその結果を提出させる方法もあります。
 また、検査方法や事後措置についても明確しておく必要があります。

Ⅱ 受け入れ時の留意点(保管方法など)
 受け入れた家具は、早急に梱包を解き、使用していない教室などに仮置きし、十分に換気を行い、家具からの化学物質の放散を促進させる必要があります。

これは、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物の含有が少ない家具でも、傷や汚れを防止するための梱包により、化学物質の放散が妨害されて、梱包を
解いたあとに高くなることがあるからです。

このため、受け入れ直後に教室に設置した後も、使用するまで、教室の換気などに務め、室内の化学物質濃度の低減に配慮することが重要です。

Ⅲ 受け入れ検査時に留意点
 家具の搬入などによりホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)の発生のおそれがあるときは「学校環境衛生の基準」の臨時環境衛生検査(P11参照)の規定に基づき検査を行う必要があります。
この検査で、室内化学物質の基準値を超過した場合、その原因は、家具側か、あるいは測定方法による精度の違いや測定時の温湿度などの環境条件の違いが考えられます。したがって、基本的には、建物の引き渡し時の検査と同じ方法で、室内化学物質濃度を測定することが必要になります。
 受け入れ前(建物引き渡し時)の検査結果を大きく上回る場合は、主に家具が原因と考えられます

2)日常時における留意点
① ワックス掛けを行う場合は、室内空気を汚染する化学物質の放散がない、又は、少ないものを選定するとともに、換気の励行などに努めましょう。
② 換気設備を日常的に運転させるとともに、定期的に清掃・点検を行いましょう。
Ⅰ 自然換気における留意点
室内の空気中の有害な化学物質の濃度を低減するためには、換気を確実に行うことが大切です。
 換気に当たっては、使用中の教室などはもちろん、使用していない教室などについても、在校時間帯は、できる限り繰り返し換気を行うよう心掛けることが必要です。(機械換気も同じです。)
 また、教室の両側の窓や廊下の窓なども開放するなど、淀むことなく良好な空気の流れが生じるよう注意することが必要です。
 なお、暖房期間中など授業中に窓が開けられない場合などは、意識して休み時間などに窓を開放するルールを定めるなどして換気に努めることが望まれます。
 休み時間に窓を開けるだけでも、濃度低減に効果があります。
 トイレなどの清掃で使用する洗剤についても化学物質が発生しない、まは、発生の少ないものを選定することやその使用方法などへの注意が必要です。
Ⅱ 清掃を行う場合の留意点
 ワックス掛けを行う場合は、夏休みなどの長期休暇中に実施することや窓の開放・換気扇の運転などによる換気の励行に留意することが必要です。

なお、ワックスの選定においても、化学物質が発生しない、又は、発生の少ないものを選定することが必要です。
 また、トイレなどの清掃で使用する洗剤についても化学物質が発生しない、または、発生の少ないものを選定することやその使用方法などへの注意が必要です。
Ⅲ 機械換気設備の運転について
 建築基準法の規定により設置した換気設備は、原則として連続運転する必要があります。(夏休みや夜間など、長時間教室を使用しない場合は、停止することも可能です。)また、スイッチはカバーを付けるなど容易に停止されないものにする必要があります。

なお、必要な換気量を維持するためには、定期的な点検や清掃が必要です。
Ⅳ 授業などにおける留意点について
 工作や絵を描くときの教材の接着剤や塗料などからの化学物質が放散される場合もあります。

よって、換気などの配慮が必要です。
Ⅴ 理科室や保健室などの薬品の保管について
 実験用などの薬品の保管については、棚や容器の密閉性に配慮する必要があります。

ドラフトチャンバーが設置してある場合は、その中で保管するとともに排気についても配慮しましょう。
Ⅵ その他
 燃焼型暖房機の排気などが室内を汚染する化学物質の発生源となる場合もありますので、使用に当たっては、換気の励行などへの配慮が必要です。


runより;こうして見ると胆沢第一小学校の工事がいかにずさんだったか思い知らされます。

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