ハンセン氏病8 | 化学物質過敏症 runのブログ

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マドリッド分類法

第6回国際らい会議で1953年に提唱されたRidley & Joplingの分類法以前の分類法。
らい腫型(L型)・境界群(B群)・類結核型(T型)・不定型群(I群)の2群2型に分類している。

日本の伝統的分類法

結節らい・斑紋らい・神経らいの3型に分類。
結節らいはLL型とB群の一部、斑紋らいはTT型とB群の一部に相当するものと思われる。
神経らいはTT型とB群の一部で斑紋が消失した状態に相当するものと思われる。


症状
症状は主にニューロパチー|末梢神経障害と皮疹|皮膚症状である。
らい菌の至適温度は30~33度であるため、温度の高い臓器(肝臓、脾臓、腎臓等)に病変が生じても症状はみられない。
病状が進むと末梢神経障害に由来する変形や眼症状などの合併症状を生じる。
しかし、現在の医学上、早期診断・早期治療を適切に行えば、このような重篤な合併症状に至る例はほとんどない。


一次症状
前述したようにニューロパチー|末梢神経障害と皮膚症状が重要である。
神経の症状としては神経障害だけでなく末梢神経の肥厚(触診で触れることができる)も出現するためまとめて記載した。
前述したRidley & Joplingの分類法に基づき症状の出方が異なるため、それに準じて解説を加える。
なお、末梢神経の炎症の結果生じる感覚障害、痺れ、運動麻痺については内部リンクも参照のこと。

二次症状
ハンセン病神経障害を生じるために、二次的に様々な症状が出現する。
たとえば眼症状、神経因性疼痛、脱毛、変形、うら傷などの皮膚疾患、筋萎縮・運動障害等が知られている。

らい反応
らい反応とはハンセン病の治療過程において急激な反応を起こすことである。
これらの急性反応は1型らい反応と2型らい反応とに大別される。
ハンセン病においては菌自体の働きが遅いため一般には慢性的な経過をとることが多いが、このらい反応は神経障害(後遺症)を伴うので、直ちに適切な対応を要する。


*社会的要因による合併症
精神疾患
ハンセン病患者や回復者に関しては、社会的差別などの問題や、療養所という閉鎖された長期生活の不安などで不安症・自殺願望・うつ病・人格障害などの精神疾患を生じることがある。
日本の療養所内のデータであるが、平均年齢79歳、385名中うつ病は48名(12.5%)であるという報告もある。
米国の報告では、器質的変化、分裂病、うつ病が記載されているが、カーヴィルに入所した46%がうつとのコメントもある。
その他、精神病との関連については、今後様々な検討が行われ研究が進むものと思われる。


runより;*印の所が問題です。療養所と言う名の隔離施設。社会的差別を受ける要因になりました。沖縄にもあったので話をよく聞かされました。