携帯電話を用いたリアルタイム喘息管理システム | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・ミニシンポジウム4
気管支喘息―診断と管理1
座長:吉原重美1), 浅井貞宏2), 小田嶋博3)(獨協医科大学小児科学1), 医療法人佐世保同仁会サンレモリハビリ病院2), 国立病院機構福岡病院小児科3))

MS4-14.携帯電話を用いたリアルタイム喘息管理システム(ARMS)の試み―第2報―

河野徹也1) 中村陽一1) 磯崎 淳1) 川野 豊1) 西岡 清1) 足立 満2)
横浜市立みなと赤十字病院アレルギーセンター1) 昭和大学医学部呼吸器・アレルギー内科2)


--------------------------------------------------------------------------------
【目的】携帯電話を用いたリアルタイムの喘息管理システム(Asthma Real-time Monitoring System;ARMS)の開発と試験的実施について第19回日本アレルギー学会春季臨床大会で報告済みである.

その後の本格的稼動状況と有用性について報告する.

【方法】ARMSの動作環境:Windows XP,Internet Explorer6.0,モニター必須項目:ピークフロー,オプション項目:一秒量・喘息症状,基本設定:これらの大量データをセンターで一元管理すると共に,センターからのアドバイス送信や主治医携帯電話への直接アラーム送信機能を備えた.

登録可能な携帯電話会社:当初の1社から3社対応へ変更した.

成人喘息患者55名に対してARMSを実施し,入力状況,喘息コントロール状況(喘息症状,呼吸機能,呼気一酸化窒素)について解析した.

【結果】入力状況が良い患者は喘息コントロール自体も改善する傾向がみられた.

低コンプライアンス例は開始後3ヶ月程度で入力頻度が激減する傾向があり,入力を維持できる支援機能の追加が必要と考えられた.

【結論】ARMSは,喘息コントロールの評価のみならずアドヒアランスの改善にも有用であると考えられる.

第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催