小児気管支喘息における吸入ステロイド中止後経過の検討 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ミニシンポジウム4
気管支喘息―診断と管理1
座長:吉原重美1), 浅井貞宏2), 小田嶋博3)(獨協医科大学小児科学1), 医療法人佐世保同仁会サンレモリハビリ病院2), 国立病院機構福岡病院小児科3))

MS4-#5.小児気管支喘息における吸入ステロイド中止後経過の検討

長尾みづほ1,7) 藤澤隆夫1,7) 小峯真紀2,7) 佐藤一樹3,7) 富川盛光4,7) 本村知華子5,7) 海老澤元宏4,7) 小田嶋博5,7) 赤澤 晃6,7) 西牟田敏之3,7) 西間三馨5,7)
国立病院機構三重病院臨床研究部1) 東京女子医科大学小児科2) 国立病院機構下志津病院小児科3) 国立病院機構相模原病院小児科4) 国立病院機構福岡病院小児科5) 国立成育医療センター6) 小児気管支喘息治療管理研究会7)


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【目的】吸入ステロイド(ICS)使用により良好な発作コントロールは得られるが,安定後の中止基準については確実なものはまだない.

ICS中止できた症例の追跡調査を多施設共同で行い,再燃のリスク要因について検討した.

【方法】対象は,ICS投与により症状が安定し,主治医の判断でICSを中止した6歳以上の喘息児46名である.

中止時に肺機能を測定,ICS治療期間や他の長期管理薬の使用,患者背景などを調査,3.6ヵ月,1年,2年と経過を観察する.

今回は,3ヵ月後までの経過との関連を解析した.

【結果】中止後3ヵ月以内に14名(30%)が再燃,うち4名(8.7%)にICS投与が再開された.

再燃例は男児に多く,アトピー性皮膚炎を合併し,抗ロイコトリエン薬など他の薬剤を使用していない児に多い傾向にあった.

中止時の肺機能に一定の傾向はみられなかった.

【結語】ICSを中止する際には他の抗アレルギー作用を持つ薬剤の併用によって再燃のリスクを下げる可能性が示唆された.

第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催


runより:私はプレドニンで抑えています。