水俣病 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・wikipediaより
水俣病
水俣病(みなまたびょう)は、チッソが海に流した廃液により惹き起こされた公害病である。
世界的にも「ミナマタ」の名で知られ、水銀汚染による公害病の恐ろしさを世に知らしめた。
なお、舞台となった水俣湾は環境庁の調査によって安全が確認され、現在では普通に漁が行われている。


概説
環境汚染による食物連鎖によりひきおこされた人類史上最初の病気であり、「公害の原点」といわれる。
(2009年9月4日朝日新聞)
1956年に熊本県水俣市で発生が確認されたことがこの病名の由来であり、英語では「''Minamata disease''」と呼ばれる。
この後、新潟県下越地方の阿賀野川流域で昭和電工が起こした同様の公害病の病名も水俣病であることから、これを区別するために前者を熊本水俣病、後者を第二水俣病または新潟水俣病(にいがたみなまたびょう)と呼称する。
ただし、単に「水俣病」と言われる場合には前者を指す。
水俣病、第二水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくは公害病#四大公害病|四大公害病とされ、日本における高度経済成長の影の面となった。


原因物質の名称
原因物質は容易に確定されなかった。
1958年7月時点では、熊本大学医学部研究班は原因物質としてマンガン、セレン、タリウム等を疑っていた。
当時、水銀は疑われておらず、また前処理段階の加熱で蒸発しており検出は不可能であった。
更に、有機水銀を正確に分析し物質中の含有量を測定する技術は存在していなかった。
しかし、翌年熊本大学水俣病研究班は、原因物質は有機水銀だという発表を行った。
これは、排水口周辺の海底に堆積するヘドロや魚介類から水銀が検出されたことによる。
公式見解として、''メチル水銀化合物'' と断定したのは、1968年9月26日であった。


水俣病発生地域
日本国内
水俣病の名を付与されているものは、水俣市周辺(八代海沿岸)、新潟県阿賀野川流域。


日本国外
1970年代前後に中国の吉林省から黒竜江省にかけての松花江流域で、メチル水銀および無機水銀による土壌汚染が明らかになった。
1990年代になってアマゾン川流域でも水銀による住民の健康被害が確認された。
中国のものは、吉林省吉林市にある化学工場の、チッソ水俣工場と同様の工程が原因。
このほか、五大湖に面するカナダオンタリオ州グラッシイナロウズ、ホワイトドッグの地区などでも有機水銀中毒が報告されている。
フィリピンミンダナオ島、アマゾン川流域などの金鉱山下流の健康被害は金採鉱で利用した金属水銀が環境中に放出され、一部は有機水銀に変化し魚介類にも蓄積されていることが明らかになっている。