アレルギーに関連する診療ガイドライン構造化抄録 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・アレルギーに関連する診療ガイドライン構造化抄録

タイトル 研究デザインと結果の信頼性とは
登録日 2009/06/05 11:08:04
更新日 2009/12/14 10:47:07
詳細

■診療ガイドラインとは
「科学的根拠にもとづいた治療法のエッセンス」。

定義は「医療者と患者が特定の臨床状況での適切な診療の意思決定を行うことを助ける目的で系統的に作成された文書」(Institute of Medicine:米国医学研究所)長所: 個人で膨大な量の情報を集めたり読んだりしなくても、科学的根拠に基づいた診療の指針を得ることができる。
注意点: あくまで「標準的な診療指針」に過ぎないので、個人のケースに合わせて弾力的に使用する。

また、診療ガイドラインの作成は、情報の「網羅的な収集」「吟味的評価」など時間と労力をかけて行われるため、変化のスピードが速い分野では最新の治療法やエビデンスが「現在の診療ガイドライン」には反映されにくいという特徴がある。
解説: 診療ガイドラインとは「科学的根拠に基づいた標準的な診療指針」であり、日常の診療において、医師と患者が、その時点におけるベストな治療法を迅速に判断できるよう、診療のポイントを(疾患別に)まとめたものです。
現代の医療は、医師の個人的な経験や勘に頼るのではなく、エビデンス(科学的根拠)に基づいて行われるのが一般的です(=EBM;Evidence-Based Medicine)。EBMを実践するためには莫大な量の情報を収集・吟味しなければなりませんが、この作業を個人に代わって学会や専門家集団が組織的に行い、「根拠にもとづく治療法」をまとめたものが「診療ガイドライン」です。
診療ガイドラインは、この通りに治療すれば絶対に治るという「正しい治療法」ではなく、またマニュアルや教科書でもありません。

「よりよい治療の選択」には、
  1) エビデンス(根拠)
  2) 患者さんの価値観
  3) 資源(人/お金/時間など)
の3要素が必要であり、診療ガイドライン(エビデンス)は、「よりよい治療」を行うための一部分にすぎません。

また、ガイドラインの内容は恒久的に通用するものでもないため、医師や栄養士などの医療スタッフも患者さんも「現時点で利用できる科学的根拠の確認資料」として活用するのが適切です。
診療ガイドラインには治療法がグレードで分けて記載されており、Dは「やってはいけないこと」です。
  グレードA・・・行うように強く勧められる。
  グレードB・・・行うように勧められる。
  グレードC1・・・行ってもいいが十分な科学的根拠がない。
  グレードC2・・・科学的根拠がないので勧められない。
  グレードD・・・行わないように勧められる。