アルツハイマー型認知症5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・治療
薬物療法
近年の研究から、漢方薬|漢方方剤である「抑肝散」が、進行したアルツハイマー型認知症で起こ
る妄想や、徘徊(はいかい)、暴力などの抑制に効能があることが知られている。

エーザイにより開発された、アセチルコリン分解酵素阻害薬、塩酸ドネペジル(商品名アリセプト)が認知改善薬としてアルツハイマー型認知症を中心に使用されている。
日本では1999年に薬価基準に収載され医療保険|保険診療にて使用されている。
記憶や認知機能にアセチルコリン作動性ニューロンが関与しているという説があるが、ドネペジル
はアセチルコリン作動性ニューロンの機能を高めるため記憶機能などが高まるものである。

また、メマンチン塩酸メマンチンは、中等度・重度アルツハイマー型認知症の改善薬としてEUおよびアメリカで使用されている。
日本では臨床試験中である。

その他、アルツハイマー型認知症に伴い、不眠、易怒性、幻覚、妄想などの「周辺症状」と呼ばれる症状に対して、適宜対症的な薬剤(睡眠導入剤、抗精神病薬、抗てんかん薬、抗うつ薬など)の投与が有効な場合がある。
また、易怒性・切迫感・焦燥感のあるものには、加味温胆湯が有効であるという臨床結果が報告さ
れているなど、漢方薬が有効な場合が少なからずある。


その他の治療
散歩などによる昼夜リズムの改善、なじみのある写真や記念品をそばに置き安心感を与える回想法や、昔のテレビ番組を見るテレビ回想法など、薬物以外の介入が不眠や不安などに有効な場合もある。

介護保険やデイケアなど社会資源の利用も有用である。
しかしながら、この症状がひどくなると、本人はどうして自分がここ(デイケア施設)にいるのかが分からなくなってしまい、施設職員の制止を振り切って、施設から危険な方法で脱走を試みたりするなど、デイケア施設にいること自体が困難になる場合もある。


予防
逆のデータが存在したり、他の疾患のリスク上昇との兼ね合いもあり、すべての人に推奨するものではないが、以下の要因が「本症の予防に役立つ」ことを示唆するデータが出されている。


ビタミン類摂取
•ビタミンE
:一方では、ビタミンEは全死亡率を増加させるとのデータもある。

•ビタミンB6、ビタミンB12
•葉酸


食習慣
•低脂肪食、魚類
•十分な果実・野菜類
•地中海的食習慣


ライフスタイル・活動度
•適度な身体的・精神的活動(有酸素運動・会話など)
•喫煙をせず受動喫煙も避ける


薬物
•降圧剤
•コリンエステラーゼ阻害剤
•NSAID
:COX2選択型は心血管イベントの危険性を増す可能性があるため、推奨されない。

•スタチン類
•抑肝散(漢方薬)


診療科
•神経学|神経内科
•精神医学|精神科
•脳神経外科学|脳神経外科


runより:大変な病気ですね( ̄_ ̄ i)

これから時折こういう記事も掲載していきます。