・花粉症の症状
一般的症状
主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみとされ、一般に花粉症の4大症状と呼ばれる。
耳鼻科領域においては、目のかゆみを除外したものを3大症状と呼んでいる。
二次症状
•鼻詰まりによって匂いが分からなくなることがある。
それにより口呼吸をするため喉が障害されることも多い。
•後鼻漏と呼ばれる喉に流れる鼻汁により喉がイガイガしたり、咳や痰が出るなどのこともある。
•頻度は低いが気管支喘息|喘息に似た症状が出ることもあり、すでに喘息患者である場合はその発作が起きることもある(別項参照)。
•目の異物感や流涙、目やにが出現する。
不適切にコンタクトレンズを使用している場合、巨大乳頭結膜炎などにもなり得る。
•耳の奥の痒みが出現する。
小児の場合、痒みなどから鼻をいじることが多く、鼻血の原因になることも少なからずある。
•副鼻腔炎などが合併することがある。
これは風邪と同様に鼻汁が粘度の高いものになり、眉間や目の下など、顔の奥の部分に重い痛みなどを感じることが特徴であるが、そうした症状を感じないこともある。
後鼻漏もおきやすい。
後鼻漏による鼻水が気道に入ると気管支炎の原因ともなり得る。
その場合検査方法も適した薬剤も異なる。
特に副鼻腔炎は小児に多いといわれる。
•頭痛や頭重感、微熱やだるさなどの全身症状を呈する場合もある。
ニセアカシアなどの花粉症では症状が比較的重く、これらの症状を示す場合が多い。
•口から入った花粉や花粉を含んだ鼻水を飲み込むことにより、下痢・吐き気・腹痛などの消化器症状が出る場合もある。
•目の周りや目の下、首筋などによくみられる炎症などの皮膚症状は、花粉症皮膚炎と呼ばれることもある。
また、アトピー性皮膚炎の患者が、花粉症シーズンにかゆみが増すことも知られている。
いずれも花粉による症状であれば、花粉の飛散期に一致して症状がおこる。
•花粉の種類と量によっては、まれにアナフィラキシーショックを起こすこともある。
(別項参照)
•睡眠不足、集中力欠如、イライラ感、食欲不振等も生じてくる。
うつなど心理的影響を呈する場合もある。