・3.ゲルマニウム
日本のゲルマニウムは全部輸入に頼っており、2000年の輸入量は37.2t、同年の世界におけるゲルマニウム生産量は58tだったので、日本はゲルマニウム消費大国である。
主な用途はペットボトル樹脂用触媒(2000年の使用量の65%)、光ファイバー、蛍光体、半導体、赤外線素子用窓材などである。
ゲルマニウムの植物に対する害作用
ケイ素を多く含む植物である水稲に対する害作用は大きい。ゲルマニウム(GeO2として)が10~45mg/L含まれた工場廃液で水稲を培養したところ、枯死した。
ゲルマニウムによる人体被害
ゲルマニウムが注目を集めたのは、朝鮮人参等の生薬中のゲルマニウム含有量が大であると言われたことによるが、これは検証されていない。
ゲルマニウム中毒症の三主徴は、原因不明の腎不全ないし腎障害、貧血、ミオパチー(筋症、筋肉自体が侵されて生じる疾患の総称)であり、その他しびれや知覚障害等である。ある調査では23例中6例が死亡している。
サプリメントとして与えられて摂取した子どもの死亡例がある。
ゲルマニウムを含有させた食品の取扱いについて(厚生省通達)
厚生省が1988年10月12日に出した通達によると、ゲルマニウムを含む食品は使用禁止にはなっていない。
runより:ゲルマニウムって健康にいいイメージだったんですが、やはり重金属は人体には良くないし環境にも良くないんですね。