・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin01.html
http://www.kokumin-kaigi.org/newsletter/newsletter_59.pdf
・新型インフルエンザワクチン、本当に接種して大丈夫?
~特に妊婦に対する接種について~
大阪大学医学部環境医学教室 武田 玲子
最近のマスコミの報道は、今にも重症のインフルエンザにかかるかもしれないと脅迫しているようです。
インフルエンザに効くとされるタミフルやリレンザの有効性や安全性について不安を抱える人もあるでしょう。
結果として、新型インフルエンザワクチンができ次第何とか自分にもうってもらいたいと考えるように誘導している様です。
私が一番危惧するのは、健康な妊婦に対するワクチン接種です。
新型H1N1 インフルエンザウイルスの特徴 抗インフルエンザ薬のタミフル、リレンザに今のところ感受性があり、早期治療は有効です(ただし、小児への投与や腎透析を受けている人は少量にする必要があるなどの制約があります。妊婦については、抗ウィルス薬の認可に際して行われた臨床試験によると、妊娠した動物に異常を起こすことが判明しています)。
しかし、タミフルの効かない(タミフルに耐性を持つ)ウイルスがデンマーク、香港、カナダ、大阪、山口、徳島、岩手などで出現しています。
抗ウィルス薬のアマンタジンには耐性があります。
ヒトH1N1 亜型ウイルス(ソ連型)とは抗原性が大きく異なる(交差免疫はほとんどない)ので、現在の季節性ワクチンは新型インフルエンザには有効ではありません。
新型インフルエンザは季節性インフルエンザよりも伝播力が強いと考えられます。
厚生労働省の新型インフルエンザに対するワクチン政策の考え方
(国立感染症研究所ウイルス第3部、WHOインフルエンザ協力センター田代眞人氏・厚労省意見交換会資料)
1.有効性は100% ではないが、ワクチン接種を
しない場合には、健康被害の危険が高い。
2. 予知できない副作用が出現する可能性があ
る。
3.供給量の限界がある。
4.ワクチン接種優先順位を決めておく必要があ
る。
5.有効性が十分に確認されたワクチンを少数者
に接種するよりも、有効性が多少不十分なワク
チンでも多数に接種した方が、社会全体での流
行と健康被害に対する抑制効果は高い。
6.緊急時においては、早急にワクチン接種を行
う必要があるため、十分な有効性と安全性を確
認するために時間を割くことは不可能である。
7.ワクチン接種による健康被害は、ある程度許
容せざるを得ない。
8.以上の項目を事前に国民に対して十分に説明
し、理解を得ておく必要がある。
ワクチン製剤の副作用
1.従来のインフルエンザワクチンの副作用
ショック、急性散在性脳脊髄炎、ギランバレー
症候群、けいれん、肝機能障害、黄疸、喘息発
作
2.防腐剤として使われるチメロサール
防腐剤として使われるチメロサールは、有機
水銀であり、神経に対する毒性が懸念されます。
ただし、妊婦の希望者はチメロサールが入って
いない新型インフルエンザワクチンを接種する
ことができます。
3.輸入ワクチンについて
輸入ワクチンには効力を高めるために、スク
アレン油が添加されているものがあります。こ
の副作用は、湾岸戦争症候群(湾岸戦争に従事
した兵士が罹患した、関節炎、繊維筋痛症、リ
ンパ節腫脹症、発疹、慢性疲労、脱毛、頭痛、
呼吸困難、記憶障害、SLEなど)に似た症状
が現れるとされています。
製薬会社は、緊急時であるとして、副作用に
ついて免責をもとめています。輸入ワクチンに
ついて200人の臨床試験が予定されていますが、
この数はあまりに少なすぎます。