中国産餃子事件を巡って | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
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・ニュースレター 第50号 (2008年2月発行)


コラム
中国産餃子事件を巡って
神山美智子

◆メタミドホスとは何か?
 有機リン系の殺虫剤。

日本では農薬登録されていませんから製造・販売・使用はできません。

食品衛生法に基づく食品中の残留基準は19食品について設定されています。大豆0.05、ブロッコリー1.0、ピーマン2.0、ホップ5.0(単位はすべてppm)などです。
 植村振作・河村宏・辻万千子らの『農薬毒性の事典 改訂版』 (三省堂)によれば、2002年1月、中国産野菜の検査でブロッコリーから1.3ppmのメタミドホスが検出され、12.2トンが出荷停止になったとのことです。
 メタミドホスのADI(一日摂取許容量)は体重1kg当たり0.004mgでかなり毒性の強い物質です。

中国でも使用禁止になっていると報道されていますが、安価で良く効く農薬を手放さない農家も多いのではないでしょうか。

◆ジクロルボスとは?
 別の餃子からジクロルボス(DDVP)も検出されていますが、これも有機リン系の殺虫剤で、農業用だけでなく倉庫内、家庭内など、日本でも幅広く使われています。ADIは体重1kg当たり0.0033mgです。
食品中の残留基準は160食品に設定され、米が0.2、小豆類0.1、ブロッコリー0.1(単位はppm)などとなっています。