大幅省略
・2.3.4 電気製品からの磁界へのばく露評価
電気製品からの電磁界ばく露の大きさおよび分布については、極僅かしか知られていない。
電気製品がばく露全体に与える寄与分は、まず、電気製品の種類に加えて、その年代、使用者からの距離、および使用パターンと使用期間に依存している。
疫学研究における電気製品使用の評価は、一般にアンケートに依存しており、時には、他の家族構成員のような代理人が回答することがある。
これらのアンケートは、事実の一部(通常は全部ではな
い)を確認するが、記憶想起バイアスを受ける。
最も良いアンケートでさえも、そこで得たデータがどの程度実際のばく露に近似しているかはわからない。
Mezei 等は、アンケートに基づく電気製品の使用関連の情報は、昨年一年以内の使用に焦点を当てた場合であっても、磁界に対する個人ばく露を評価する上で、限られた価値しか持たないと報告した。
アンケートデータに幾つか測定値を含めるという試みが一部でなされているMader およびPeraltaによると、電気製品は全身ばく露という点では重大な発生源とはいえないが、四肢ばく露にとっては主要な発生源となりうる。
Delpizzoは、一般的な家庭内の電気機器が電力線からのばく露に匹敵するほどのばく露を引き起こしていると示唆している。
Mezei 等は最近、コンピュータが全身ばく露に相当寄与しており、他の電気製品の寄与分は2%未満であることを示した。
ほとんどの場合、寄与分が低いのは、電気製品の使用回数が少なく、また短時間しか使用しない結果であった。
ある一定の電気製品を実際に使用する被験者に限ってみると、この分析で、コンピュータ(16%)と携帯電話(21%)が1 日あたりの合計ばく露に相当寄与していることが示された。
電気製品からの磁界ばく露は短期的で間欠的な傾向があるために、様々な電気製品からのばく露と他の発生源からの慢性ばく露評価を組み合わせる適切な方法は、特にばく露測定法についての仮定に依存する。
こうした方法はまだ開発されていない。
runより:この報告書はしばらく掲載しないでおきます。専門的な用語が多く、編集が必要です。しばらくお待ちください。