配電用変電所と変圧器 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・2.2.2.2.5 配電用変電所と変圧器
電圧にかかわらず、架空線および地中ケーブルは通常、変電所を終点としている。

全ての変電所では一般的に似通った機能を果たす器材を備えている。

つまり、入力、出力回路、その終端、変圧器、スイッチ、サーキット・ブレーカー、計測および監視装置である。

変電所の機能は似通っているがそのスケールは異なり、数百m もの複合施設からなる規模のものから、電柱に据え付けられた変圧器のみのものまである。全てに共通する特徴は、変電所の施設から境界フェンスまたは塀(地上にある変電所)や電柱の高さ(電柱に据え付けられた変圧器)によって一般人が近づけないようになっていることである。
変電所はその複雑さと規模によって大きな開きがあるが、形成される磁界を決定する原則は共通である。

まず、全ての変電所では、変電所自体の囲いの外部にごくわずかな磁界を形成するコンポーネントを有している。

ごくわずかな磁界を形成するコンポーネントには、変圧器自体、実質的に全てのスイッチおよびサーキット・ブレーカー、そして実質的に全ての計測および観測装置が含まれる。

次に、変電所のまわりで一般人が近づくことのできる区域での最大磁界は、多くの場合において、変電所に出入りしている架空線および地中ケーブルから発生している。

第三に、変電所は、内部で様々なコンポーネントを接続する導体のシステム(「母線」と称されることが多い)を持ち、これらの母線は通常外部で感知できる磁界を変電所内部で形成している主発生源である。
電流の大きさと、母線の分離は共に、電圧が低い変電所よりは高い変電所の方が大きい。

しかし、電圧の高い変電所においては、境界フェンスも母線からの距離も長い。

したがって、一般人がばく露される可能性がある電圧の高い変電所からの界は、電圧の低い変電所と比較しても大差はない。

両ケースとも、変電所からの距離が長くなると磁界は急速に減少する。
275kV および400kV の変電所の境界フェンスにおける英国での平均的値は10μT で、11kVの変電所では1.6μT である。Renew、Male およびMaddock は、地上0.5m で測定した変電所境界の界の平均値は、1.6μT(0.3~10.4μT の範囲)であることを見出した(Renew、MaleおよびMaddock 、1990)。

彼等はまた、(バックグラウンド界が十分低く、測定可能な19 の変電所について)変電所の境界で界が半減する平均範囲は1.4m(0.6~2.0m の範囲)であることを見出した。

NRPB は英国の27 の変電所で同様の測定を実施し、類似の結果を得た
(Maslanyj、1996)。

変電所の境界での界の平均値は1.1μT で、0~1.5m の間では0.2μT、1
~5m の間では0.05μT であった。