・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin01.html
・海外ニュース
臍帯血に232種類の有害化学物質
米国のＮＰＯのＥＷＧ（Environmental WorkingGroup）は2009年12月２日、報告書「人体汚染：マイノリティの新生児の臍帯血中の汚染物質」を発表した。2007年12月から2008年６月までに米国各地で生まれた人種的マイノリティ（アフリカ系、ヒスパニック系、アジア系）の新生児10人の臍帯血中に232種類もの有害化学物質を検出した。赤ちゃんが母親の子宮内でこれらの化学物質に汚染されていることの証拠である。
ＥＷＧはその中でも以下の化学物質に注目している。
胎児に影響を与えると思われる有害化学物質
化学物質 血中濃度範囲汚染臍帯血数 主なヒトへの有害性
鉛 0.222 ? 0.549（μg/dL） 10 脳の機能・発達毒性
水銀 0.09 ? 3.91（μg/dL） 10 同上
メチル水銀 0.08 ? 3.28（μg/dL） 10 同上
臭素化ダイオキシン0 ? 41.8（pg/g）* 2 ホルモン系の発達阻害・ガン
臭素化フラン 0 ? 1440（pg/g）* 4 同上
過フッ素化合物（PFCs） 0.736 ? 7.08（ng/g） 10 低出生体重・小頭囲
ポリ臭素化ジフェニールエーテル（PBDEs） 3.05 ? 15.1（ng/g）* 10 甲状腺ホルモン攪乱
ポリ塩化ナフタレン（PCNs） 0.0743 ? 3.43（ng/g）* 10 肝臓病
PCB 類9.68 ? 39.7（pg/g）* 10 神経系・免疫系・内分泌系に毒性
ダイオキシン類（PCDD） 5 ? 383（pg/g）* 10 性ホルモン攪乱(?)
フラン類（PCDF） 0 ? 278（pg/g）* 6 同上
ビスフェノールA（BPA） 0 ? 861（ng/mL） 9 ホルモン攪乱・生殖器の異常
臭素化難燃剤（TBBPA） 0 ? 3210（ng/g）* 3 甲状腺ホルモン攪乱
過塩素酸塩（パークロレイト） 0 ? 0.6（μg/L） 9 甲状腺ホルモン阻害
多環ムスク類0 ? 2.74（ng/g） 7 不明
* 血清の脂質中濃度