・環境省HPより
身のまわりの電磁界について平成22年4月
環境省 環境保健部 環境安全課
本冊子は、一般市民からの電磁界に関する問い合わせに対し、地方公共団体の職員等が説明資料として用いることを想定して、電磁界に関する基礎的な知識や健康影響についての国際的な見解、我が国の取組などを取りまとめたものである。
Q.1:電磁界とは何ですか? 電磁波とは違うのですか?
A.1:「電磁界」とは、電流が流れている電線などのまわりに発生する「電界」と「磁界」が組み合わされたものです。
「電磁波」とは、電界と磁界が交互に発生しながら空間を伝わっていく波のことです。
【解説】
「電磁界」とは、「電界」と「磁界」が組み合わされたものです。
「電界」とは、空間に電気の力が働いている状態のことをいいます。電線などの電流を良く通すもの(導体)に電圧がかかると、そのまわりに電界が発生します。
電界の強さは「電界強度」で表され、単位はボルト毎メートル(V/m)またはキロボルト毎メートル(kV/m)が用いられます(1kV/m=1,000V/m)。
電界強度は電圧が高いほど強く、発生源からの距離が大きくなると共に弱くなります。
「磁界」とは、空間に磁気の力が働いている状態のことをいいます。
磁界は磁石の周りや、電流が流れている導体の周りに発生します。
磁界の強さは「磁束密度」で表され、単位はテスラ(T)、ミリテスラ(mT)またはマイクロテスラ(μT)が用いられます(1T=1,000mT=1,000,000μT)。
磁束密度は電流が高いほど強く、発生源からの距離が大きくなると共に弱まります
金属などの導体に電流が流れると、そのまわりに磁界が発生します。
電流の向きが交互に変わると、磁界の強さが変わり、それによって新たに電界が発生し、また新たに磁界が発生します。
このように、電界と磁界が交互に発生しながら空間を伝わっていく波のことを「電磁波」といいます。