環境省調査業務報告書平成14年度7 | 化学物質過敏症 runのブログ

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(中略)

2.3 電力線近傍での磁界環境推定シミュレーション結果および計測結果
図2.8(a)から図2.8(i)に,配電線・送電線の回線別および送電電圧別の磁界推定シミュレーション結果を示す.推定結果の妥当性を示すために計測結果も付記してある.
同図より,平日日中時および夜間休日時の計測値は,それぞれの推定値よりもほとんどの場合小さくなることがわかる.

平日日中時の計測値がその推定値よりも大きくなっている点もあるが,これは地形により地上から電力線までの距離が短くなっている場合であり,それでも最大負荷時の推定値よりは小さくなる.

つまり,最大負荷時の電流値を100%,平日日中時の電流値を60%,休日夜間時の電流値を30%として磁界を推定する方法は妥当であるといえる.したがって,本磁界環境推定システムを用いることにより,一般に推定値は実際の値よりもやや高めであるということを考慮することで,一般公衆が電力線からの磁界を推定することは可能であるといえる.
また,計測値および推定値ともにガイドラインで定められた公衆に対する基準値(表2.2 )よりも十分小さいことが確認できる.
表2.2: 周波数60Hzにおける公衆および職業者に対する基準値
磁束密度 [?T]

公衆に対する基準値
83.3
職業者に対する基準値
416.7


(省略)