電磁波過敏症アンケート2009 13 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・2.社会参加への支障
1)交通機関の携帯電話使用について回答者のうち49 人(65.3%)は、交通機関の中で使われる携帯電話によって体調不良を起こした経験があり、9 人(12%)は「症状が重く交通機関を利用できない」と答えている。

体調不良を起こしたことがないのは15 人(20%)だった。
実際に起きた症状は、「頭痛」24人(体調不良経験者の49.0%)、「動悸」12 人(24.5%)、「めまい、耳鳴り」10 人(20.4%)、「疲労感・倦怠感」「皮膚症状」各9 人(18.4%)、「吐き気・嘔吐」8 人(16.3%)、「腹部や胸部への圧迫感」5 人(10.2%)「腹痛」「思考力・記憶力の減少」各4 人(8.1%)、「ひん脈・不整脈」「目の奥の痛み、目がかすむ」「倒れる、意識が遠くなる」「呼吸が苦しい」各3 人(6.1%)などだ。
多くの交通機関では、優先席付近をマナーモードに指定し、携帯電話の電源
を切るよう求めているが、実際には優先席に座って携帯電話を操作する人が後を絶たない。

こういった症状に苦しみながら、乗車している人がいることに目を向ける必要がある。

阪急電鉄は「携帯電話の電源オフ」車両を設けており、回答者の中には、この電源オフ車両を利用すると答えた人もいた。

同社は、電磁波過敏症ではなく、心臓ペースメーカー装着者のために、携帯電話禁止車両を導入したそうだが、このように弱者に配慮した取り組みが全国に広がることを願う。
なお、交通機関を利用する目的は、「友人・家族に会う」26 人(34.7%)、「買い物」23 人(30.7%)、「通院」20 (26.6%)などだった。
乗車中、他の人の携帯電話で体調が悪化するため、発症者はさまざまな自衛
策をとっている。「外出をできるだけ控える」35 人(46.7%)、「交通機関を利用
せず、できるだけ徒歩や自転車を利用」28 人(37.3%)、「できるだけマイカーで
利用する」26 人(34.7%)、「できるだけラッシュ時を避ける」23 人(30.7%)、「周
囲の乗客に電源オフを利用している」11 人(14.7%)、「携帯電話を使っていない人の側を選び、少しでも楽そうな場所に移動する」7 人(9.3%)だった。
「店や場所はある程度選べるので、交通機関だけは安全に利用できるように
してほしい」「周囲の乗客へ電源オフを呼びかけるのは、できそうでできない」
「電源オフを頼むと、『メール等は電磁波は出ていない』と反論された」という
声も寄せられた。
アンケートでは、必要と思われる電磁波対策についても質問した。

「電磁波過敏症という病気と電源オフの必要性について、乗客に知ってもらうこと」71 人(94.7%)、「交通機関に『携帯電話の電源オフ』車両を設けること」65人(86.7%)、「交通機関のホーム,待合室などに『携帯電話の電源オフ』エリアを設置すること」49 人(65.3%)、「バスや電車の停留所で携帯電話の電源を切るルールを作ること」47 人(62.7%)だった。
また、「携帯電話だけでなく、無線全般、パソコン等の使用禁止エリアを設け
ること」「公共の場での携帯電話の使用場所を決める」「国民全員が電磁波のリスクを知ること」「電磁波過敏症の認知度を高め、理解や配慮を求める」「電磁波の少ない交通機関の研究開発、導入」といった声もあった