電磁波過敏症アンケート2009 10 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・それでも、回答者の約半数は受診できていない。専門病院に予約しても「半
年待ち」という状況は異常であり、早急な医療体制の整備が求められる。
過敏症以外の慢性疾患がある人は35 人(46.7%)だった。内訳は、花粉症5 人、食物アレルギー2 人、アトピー性皮膚炎2 人、鼻炎4 人、ぜんそく3 人、リウマチ2 人、高血圧3 人、子宮筋腫2 人、アレルギー性結膜炎、がん、慢性疲労症候群、子宮内膜症、潰瘍性大腸炎、慢性腎炎、慢性甲状腺炎、膠原病(甲状腺機能低下症)各1 人などで、免疫系疾患が目につく。
なお、右上腕反射神経性ジストロフィーと診断された47 歳女性は、携帯電話
基地局が屋上に設置されたマンションから転居した後、症状が改善したと

答えている。
2)おもな症状
回答者が報告した症状は「疲労感・倦怠感」64 人(85.3%)、「頭痛」「集中力・記憶力・思考力の減少」がそれぞれ61 人(81.3%)、「睡眠障害(夜間の不眠・
寝付きが悪い・夜中に目が覚める)」57 人(76.0%)など多岐にわたる。

「動悸」は36 人(48.0%)、「ひん脈・不整脈」は30 人(40.0%)だが、心臓の問題として、この二項目を合わせると66 人(88.0%)に達し、最も多くなる。

・また、「電磁波過敏症、またはその疑いがあると診断されたグループと、「診断されていないが電磁波過敏症だと思う」グループ、「電磁波に敏感だと思う」グループで、症状の数を比較すると、「診断」されたグループの症状が最も多く、「電磁波過敏症だと思う」を2 ポイント上回った。

「敏感だと思う」グループは、自覚症状が最も少なく、「診断された」グループ
の約33.1%だった。

3)症状を引き起こす電磁波発生源
これまでに具合が悪くなったことのある電磁波発生源について尋ねると、最
も多かったのは「携帯電話やPHS の基地局・中継アンテナ」53 人(70.7%)、
*不整脈:脈拍が不規則にうつこと
*ひん脈:脈が早くなること
*動悸:心拍数や収縮力の増加で起きる
次いで「他の人が使う携帯電話」48 人(64.0%)だった。
また、「発症する原因になったと思う電磁波発生源」でも、携帯電話基地局がトップになった(24 人、32.0%)携帯電話とその基地局の増加による影響の大きさが伺える。
前述したように、ベルン大学(スイス)の調査でも、症状に関わると考えら
れる電磁波発生源でも、携帯電話基地局が最も多かった。

68 歳女性は「05 年5 月、畑から150m 先に携帯電話基地局が設置され、07
年秋から体調が悪化した。

畑へ行くと症状が出るので、今では行かない」という。
37 歳女性は、「職場に基地局が3 基、200m 先に2 基あり、無線LAN も設置されているので復職が困難。

外出も難しく、人に会えない」と答えている。
56 歳女性は発症の原因として自宅のそばに設置された携帯電話基地局をあげ、「周りに理解してもらうのが難しい、圏外になる場所が見つからず、安らる
場所がない」と述べている。
発症の原因として「大学のパソコン・ルームと、大学構内のPHSアンテナ」をあげた32 歳女性は、卒業後も「電磁波の少ない職場が見つからない」ため、就職できずにいる。