・「出典」
VOC-電磁波対策研究会 VOC-EMF Measures Research Association
http://homepage3.nifty.com/vocemf/
http://homepage3.nifty.com/vocemf/link1.1.html
http://homepage3.nifty.com/vocemf/Resources/0y.pdf
( 株) N T T ドコモ代表取締役社長
山田隆持 殿様
「コンプライアンス推進委員会」委員長 様
平成 2 2 年 7 月 2 7 日
伊那谷の環境と健康を守る会
代表 信州大学名誉教授 野口俊邦
伊那市高遠町荊口両日向地籍通信基地局について
[ 要請事由]
貴社はなぜ、住民合意が得られぬまま、標記基地局を建ててしまったのでしょうか?
予定地設置に反対し場所の見直しを求める両日向住民、荊口に住所を有する合意していない住民をはじめ、伊那市行政に対しても着工日を報告しませんでした。
要請者のうち塩田 永・塩田実杜宅に「近々着工する」と貴社無線アクセスネットワーク部深堀和夫氏から連絡が入ったのは7 月1 2 日でした。「着工日は教えられない」理由は、「工事を取り巻く環境安全確保のため、周辺住民には工事日を教えられない」というものでした。
その翌日、貴社は着工してしまいました。伊那市6 月議会では、2 名の市会議員から標記基地局についての質問があり、市長からは「公務員は中立な立場」「地域の合意形成が必要」との答弁がありました。貴社の強行着工に、行政も驚きの表情を隠せませんでした。
また、7 月5 日貴社に出向き塩田永要請署名1 5 4 3 筆、塩田実杜要請署名8 1 7 筆を届けたその同日、貴社は、予定地設置に反対し、場所見直しを訴え要請署名を提出している両日向地籍の住民に対し、貴社社員二人を送り込み、意思確認という名目で合計7 名の男性がお年寄りの家を回りました。
その際「みんな賛成している」と両日向総代に虚偽説明し、結果両日向総代は総代の役を降り、現在両日向地区に総代不在という異常な事態をまねきました。
7 月1 2 日、貴社深堀和夫氏は電話で「周辺の人が見直しを求めているのは承知している、 周辺の人が納得しなくても建つ」「N T T ドコモのコンプライアンスを順守している」と発言していますが、貴社の不誠実な対応により、地域の秩序は混乱を来しています。
さかのぼれば6 月1 3 日、貴社主催説明会で貴社が提案した「挙手し指名された者が発言する」というルールも守られず、発言者をさえぎる罵声、せせら笑い、挙手せず割り込み発言者を妨害する不当な行為にも、貴社山口明郎氏はまったく司会者としての役割を果たしていませんでした。
さらに、主説明者である内田源也氏は出席者に配布した総務省パンフレット内容について説明せず、記載されている「W HO 報告電磁過敏症」についても一切説明はなく、「安全は確立された」と虚偽説明をくり返し、副説明者深堀和夫氏も訂正することを怠りました。
「バランスのとれた情報を提供すべき」という総務省の見解とはほど遠いものでした。
貴社は、再度の説明会開催の要請にも応じず、要請への誠実な回答も一切無いまま、強行着工してしまいました。
さらに、要請者塩田実杜が7 月5 日に貴社に出向いて提出した要請署名は、宛先の「コンプライアンス推進委員会」及び委員長に届いていないことが7 月1 3 日、貴社コンプライアンス窓口古作氏の回答より判明しました。
以上、貴社の度重なる不誠実な行為により地域住民の平穏な生活は踏みにじられました。
伊那谷に住む私たちは、貴社による地域破壊に危機感を持ち「伊那谷の環境と健康を守る会」を結成しました。同会の中には貴社ユーザーをはじめとした多くの賛同者から、貴社の誠実なる対応に期待する声が寄せられています。つきましては、以下の要請事項を実施いただくようお願い申し上げます。なお、本要請文に対する貴社の見解を、2 0 1 0 年8 月6 日( 金) までに文書で「守る会」代表宛ご回答いただきますようお願い申し上げます。
また、ご回答いただくまでは電波の発信を中断するよう要請致します。
[ 要請事項]
伊那市高遠町荊口両日向地籍通信基地局を
早急に撤去すること 以上