・ 突然の発症 [編集]
突然にCFSを発症し、ある日・ある時間に発症するということを覚えている患者もいる。
しばしば、他の病気と一緒に、または、他の病気によって引き起こされる。インフルエンザや気管支炎などへの感染、アレルゲン(ペンキ・新しいペット・建設物の埃)への曝露後、CFSの症状が現れるようになる。
組み替え型のB型肝炎ワクチンがCFSの発症原因の一つではないかという説もある。
徐々な発症 [編集]
いくつかのケースでは、ゆっくりとしたペースで(何年にも渡るケースがある)進行する。
こうした患者は、発症時にはCFSに気が付きにくい。
ストレスや過労からだと思い、しばらくすれば治ると思ってしまうが、長く症状が続くので治療を求めるようになるようである。
予後 [編集]
一般的に、予後は良くない。
発症が突然である場合、数年である程度症状が改善することもある。
完治は希であり、数十年もの期間症状が続くケースも多く、寝たきりの状態が続いている患者も多い。
早期治療を受けたケースでは予後が良いが、治療を受けずに自然治癒することはあまりない[7]。激しい運動・ストレス・他の病気などにより症状は悪化しやすい。
免疫が落ちていることが多いため感染症に罹患しやすく、エイズ患者にしかならないような病気も合併する例があり注意が必要である。
また、CFS患者は、平均寿命が短いという報告がなされている。
癌・心不全・自殺などが主な理由だとされる。2006年6月13日、32才イギリス人女性が死亡し、厳格な検死鑑定が行われ、CFSにより尿を産生することができず脱水症状を起こし死亡したとされ、初の公的なCFSによる死とされた[8]。
彼女の脊髄には炎症が発見された。