多種類化学物質過敏症-国際会議、東京より14 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・6.生化学的個人差

 喫煙していても100歳を超えて元気で歩き回っている人がいる。一方で、喫煙でがんになって死ぬ人もいる。

なぜ一部の人は長生きして、一部の人はがんなどで亡くなり、あるいはMCSにかかるのか。


 この場合、遺伝子が大きな問題だと言われる。

しかし、遺伝子だけでは病気は発症しない。

遺伝子のほかに環境が相互作用することによって初めて「あなた」という存在があるのだ。

つまり遺伝子の表現型が問題になるのだ。

だから、がんの本当の研究は遺伝子だけでなく環境も考えなければならない。3分の1ぐらいは遺伝子、3分の2は環境によってトリガーがかかっていると考えなければならないと思う。

 もちろん皆さんは、両親から遺伝した一種のプログラムを持っている。

しかし、環境の中でそのプログラムが何をするかというのが問題なのだ。

アレルゲンである花粉や食物に対して、また、毎日3万種の新たな物質が入ってくる環境に対して、どう反応するかが問題だ。

だから、同じ遺伝子であっても、人によって発症したりしなかったり、MCSを発症したりCFS(慢性疲労症候群)を発症したりする。