検査 [編集]
髄液検査
髄液中で免疫グロブリンが増加する。等電点電気泳動法により髄液を泳動し、IgGを免疫染色すると、オリゴクローナルバンドと呼ばれるバンドが出現する。通常型の多発性硬化症の60 - 70%で陽性となるが、特異性は低い。
MRI
90%以上の症例で、MRI検査結果に異常が見られる。頭部MRIで特に脳室周囲に病変が発見されることが多い。なお、その際に病変部がリング状に強調され、あたかも膠芽腫のように見えることがある。脳室側に強調の欠損が認められること、脳の圧排が認められないことなどから鑑別は可能である。
血液検査
軽度の白血球増加が見られることもある。
経過 [編集]
再発と寛解を繰り返すことが特徴であるが、その経過を取るのは約85%で、約15%では慢性に進行していく。また、再発と寛解を繰り返しながらも徐々に寛解時の状態が悪化していく(二次進行型と呼ばれる)ことも多い。再発の頻度は年1回程度である。生命予後はあまり悪くなく、健常人とほとんど変わりない。しかし機能予後については現在も良好とは言えず、運動機能が低下して車椅子での生活となることも多い。
治療 [編集]
再発抑制
インターフェロンβを皮下注射することで再発率を約30%減少させられることがわかっている。
急性増悪期
ステロイドを点滴静注する。軽度であれば経口投与する。
現在研究中の治療
骨髄移植が治療として有望視されている。
カナビスの主要活性成分であるテトラヒドロカンナビノールが進行を遅くする事を示唆する研究結果が得られたため、現在イギリス・プリモスのペニンスラ医科大学で493人の被験者に対し臨床試験が行われている。[1]
アメリカのかなりの数の州、カナダ、オランダなどではすでに多発性硬化症患者が医療大麻を使用することが合法になっている。
フィクションにおける多発性硬化症 [編集]
アメリカドラマ「ザ・ホワイトハウス」のバートレット大統領が多発性硬化症の持病を隠して選挙戦を戦い大統領に選ばれ、一期の途中に持病を生放送のテレビ番組で告白しスキャンダルとなる。アメリカ国民が抱いていた多発性硬化症という病気についての誤解や偏見を解いたドラマとして評価されている。
多発性硬化症を持つ有名人 [編集]
林家こん平
リチャード・プライヤー
ジャクリーヌ・デュ・プレ
関連項目 [編集]
特定疾患
神経学
自己免疫疾患
runより:あまりしないのですがwikipediaの全文近く書いてます
関連項目まで掲載してるのは更なる検索の為です