エチルベンゼン | 化学物質過敏症 runのブログ

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wikipediaより
エチルベンゼン (Ethylbenzene) とは化学式 C6H5C2H5 で表される炭化水素。フェニルエタン (phenylethane)、エチルベンゾール (ethylbenzol) とも呼ばれる。ベンゼン環上の 1つの水素をエチル基で置換した構造を持つ。分子量 106.16、融点 -95 ℃、沸点 136 ℃。CAS登録番号は [100-41-4]。常温では無色透明の液体で、水にはほとんどとけない。

コールタール中にも存在し、接触改質の副産物としても生成するが、キシレンの異性体であり、沸点の近接した p-キシレンとの分留には多段の蒸留塔が必要である。それ故今日ではエチルベンゼンのほとんどはベンゼンとエチレンと酸触媒担体を利用したフリーデル・クラフツ反応によるアルキル化で製造される。酸触媒としてはルイス酸である塩化アルミニウム (AlCl3)、三フッ化ホウ素 (BF3) 等が利用されたり(液相法)、リン酸 (H3PO4) が担体に保持されたものが利用される(気相法)。

工業的に生産されたエチルベンゼンのほとんどは脱水素化されてスチレンとされ、ポリスチレンを始めとした種々の合成樹脂原料として利用される。

国際化学物質安全性カードより
物理的状態; 外観:
芳香を持つ無色の液体。

物理的危険性:
蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。

化学的危険性:
強力な酸化剤と反応する。プラスチックやゴムを侵す。

許容濃度:
TLV:100 ppm (TWA);125 ppm (STEL);A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質);BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2007)。
(訳注:詳細はACGIHのTLVs and BEIsを参照)

EU OEL:442 mg/m3,100 ppm (TWA);884 mg/m3,200 ppm (STEL);(皮膚) (EU 2000)。

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてゆっくりと有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を刺激する。この液体を飲み込むと、肺に吸い込んで化学性肺炎を起こすことがある。中枢神経に影響を与えることがある。許容濃度を超えて暴露すると、意識低下を引き起こすことがある。

長期または反復暴露の影響:
人で発癌性を示す可能性がある。腎臓、肝臓に影響を与え、機能障害を生じることがある。繰り返し皮膚に接触すると乾燥、ひび割れを生じることがある。



物理的性質 ・沸点:136℃
・融点:-95℃
・比重(水=1):0.9
・水への溶解度:0.015 g/100 ml (20℃)
・蒸気圧:0.9 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.7
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.02
・粘度:0.6mm/s (25℃)
・引火点:18℃ (c.c.)
・発火温度:432℃
・爆発限界:1.0~6.7 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.1


環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。
・環境中に放出しないように強く勧告する。


身体への暴露
吸入 咳、咽頭痛、めまい、嗜眠、頭痛。
皮膚 発赤。
眼 発赤、痛み。
経口摂取 咽喉、胸部の灼熱感。
「吸入」参照。