wikipediaより
イソホロン とは、有機化合物の一種で、清涼感のある特徴的な匂いを持つ無色~淡黄色の液体。溶剤、あるいは合成中間体として用いられる。環状ケトンの分子構造を持ち、天然ではクランベリー類に含まれる
利用 [編集]
イソホロンは溶媒として、インクやペンキ、ラッカー、接着剤、コポリマー、被覆材、仕上げ材、殺虫剤に用いられる。合成中間体、あるいは木製品の保存剤や床の防水剤としての用途もある。
イソホロンを溶剤として利用する方法は、クメン法でフェノールを製造する際に副生するアセトンの処理方法を探す過程の中で見つかった[3]
物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある無色の液体
物理的危険性:
化学的危険性:
強力な酸化剤、強塩基、アミンと反応する。
許容濃度:
TLV:5 ppm; (天井値); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質) (ACGIH 2004)
MAK:2 ppm, 11 mg/m3; Peak limitation categoryピーク暴露限度カテゴリー:I(2); Carcinogen category発がん性カテゴリー:3B; Pregnancy risk group妊娠中のリスクグループ:C (DFG 2004) ((訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)
暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取
吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや遅く有害濃度に達する。
短期暴露の影響:
この物質やこの物質の蒸気は眼、気道を刺激する。中枢神経系に影響を与えることがある。
長期または反復暴露の影響:
物理的性質 ・沸点:215℃
・融点:-8℃
・比重(水=1):0.92
・水への溶解度:1.2 g/100 ml(25℃)
・蒸気圧:40 Pa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.8
・引火点:84℃(C.C.)
・発火温度:460℃
・爆発限界:0.8~3.8 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.67
身体への暴露
吸入 灼熱感、咽頭痛、咳、めまい、頭痛、吐き気、息切れ。
眼 発赤、痛み、かすみ眼。
経口摂取 腹痛。
他の症状については「吸入」参照。